HSPやINFJは「感情の動きの詳細な記録」を習慣的につけることで自己のバイオリズムを理解できる
10代、20代の頃は感情に飲み込まれ振り回され、長期に渡り苦しんだ。
感情に抗い、必死にコントロールしようとしていた記憶がある。だが人の感情は天候と同じで、制御ができない。
ある心理学系の本を読んでいると「感情を川の流れのように捉えると気持ち楽になる」と書かれていた。
落ち着いた流れのときもあるし、豪雨のあとの濁流のような状態のときもある。
常に川の水の状態は変化しているのだ。
川の中に身を置くのではなく、川岸から川を眺められる距離に行き、感情の水を眺める行為を「感情の客観視」と呼ぶ。
「感情の客観視」ができるようになると、メタ認知能力も上がる。
僕がある程度、これをできるようになったのは日々の感情の記録を続けてからである。
毎日、楽しかったことだけでなく、辛かったことも記録する。マックスで楽しければ5、最も苦しかったことは1と記録する。
日々のこれらの記録をまとめて見返すと、感情の動きのバイオリズムが掴めるようになる。
「たくさんの人と長時間いなければならない日が続くと、1が増えるので注意しよう」と、前もって対策を立てられるのだ。
内向型の人は、ひとりでエネルギーチャージする時間が必須だ。
毎日の感情の記録は、自分のケアにもつながり、その結果、支障のないスケジュールを組むことにもつながる。
「多忙な日々のあとは、誰にも会わず家で過ごす日を作る」なども、自然とできるようになった。
自己理解を深めるためには、徹底して自己を客観視することだろう。
客観視のヒントになるのが定量化。感情を数値に置き換え把握する習慣は、あなたの心に良い影響を与えるにちがいない。