義理の親との関係「HSP妻の私とおおらかフランス人夫の日常」
カーリーさんのコミックエッセイ『HSP妻の私とおおらかフランス人夫の日常』を買いました。
「あるある!」と共感するポイントが多く、温かみのある内容だったのでゆっくり味わうように一話ずつ読んでいます。
夫の家族が住むフランスへ行ったカーリーさん。彼女はHSPらしく感性が非常に豊かで、様々な状況で涙が流れます。
悲しいときだけでなく、素晴らしい音楽を聴いた際にも泣く特性があるので「まさにHSP!」という感じがしますね。
余談ですが、うちのHSP妻もご飯が美味しかったり、人の優しさに触れたときなどに、よく泣いています。
「これ、めっちゃわかる!」と大きく心が動いた話がありましたので、紹介させていただきます。
夫の家族の結婚祝いで、一時的にフランスを訪れたカーリーさん。夫のご両親はアクティブな性格の持ち主。朝まで眠らずパーティを楽しむというスタンスです。
「やっと休めると思ったのに、このまま朝まではしゃぎ続けるの!?」異国の地で心細くなったカーリーさんは、不安からキャパオーバーになってしまい、ほろほろと落涙します。
僕も妻のおばあちゃんの家へ泊りに行った際に、似たような出来事がありました。
妻のご両親やおばあちゃんはとても良い人なのですが、僕はHSP特有の過剰適応を起こしてしまい、自分の心の状態に目を向けず頑張った振る舞いを続けていました。
無理をし続けていたのでしょう。宿泊2日目の夜、不安がピークに達し妻に「なんだか辛い…」と告白。話を聞いてもらっているとき、とめどなく涙を流します。
HSPは、たくさんの人の中で過ごすのが苦手。初対面の親戚の方などもたくさんいる中で、長時間いると張り詰めて気分が悪くなることも…。
義理の家族と過ごすのは、HSPに限らず難しいと感じる人が少なくありませんが、異国フランスで数日過ごすとなれば、楽しいことだけではないのでしょう。
カーリーさんは、HSPの喜怒哀楽をポップなタッチで作品に落とし込んでおられます。
妻を尊重しながら、おおらかに受け止める夫のジャンさんの身長は190cm。体のサイズもビッグですが、心の器も大きそうです。
『HSP妻の私とおおらかフランス人夫の日常』は、読むとほっこりした気持ちになるので、HSPの方におすすめの一冊でした。