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HSPは直せますか

お久しぶりです。
HSPカフェ栄養士のにゅうでりです。
しばらく発信から遠ざかっていましたが、また少しずつ発信したいことがある時に書いていきたいと思います。

ある日いただいた質問


HSPカフェには、色々な方が来てくださいますが、HSPを知って今までの自分の辛さを解決できるのではないかと藁をもすがるような思いで情報を探し求めて辿り着いたという方も来てくださいます。

先日も「HSPを治す方法はあるのでしょうか」と聞いてくださった方がいました。
この質問に対する私の考えを書いてみたいと思います(半年ほど前にほとんど書き終えていたのですが、まとまらない部分があって、下書きのままで温めていました。この記事だけでも理解できるよう書いてはいきますが、最近になってまた新たに加わった考えがあるので、そちらはまた別で書いていこうと思います。)。

私なりの答え

この質問をしてくださった方と、そして同じように思ってこの記事を読んでくださった方もいるでしょう。
この方々の求める答えは「治す方法があります」だろうと思います。

直せる、治せる、必ず…そういう強い言葉を信じてついていきたい気持ちはすごくよく分かります。

ですが、私の答えは

病気ではなく生まれ持った気質自体は、治せません。

がっかりしたでしょうか。

でもHSPさんであっても辛いと思っていない人ともたくさん出会ってきましたし、私自身も今は2年ほど前に比べると辛さを感じていません。

HSP=あなたの辛さの全て ではないはずです。
私が大事にしている考えとして、ニーバーの祈りの言葉を引用します。

自分に変えられないものを受け入れる落ち着きを、変えられるものは変えていく勇気を、そして、二つを見分ける賢さを。

ラインホールド・ニーバー

変えられる、治せる部分と、変えられない、治せない部分、治す必要はない部分、自分が変わるのでなく、自分の身を置く環境を変えると変わる部分、状況によって分けて考えていけると良いと思います。

困り事を分解して切り分けてそれぞれ考える

HSPカフェでは様々な困り事、お悩みと対策を共有してくださる方、共感してくださる方がいますが、その中で私が思うようになったこととして、困り事を分解して切り分けてそれぞれ考えた方が良いと思いました。

これはHSPカフェを始める前の自分自身にも言えることですが、HSPを知ったばかりで、困っていることが何なのか、色々なことが絡まりあって、自分では糸口が全く見つけられない時もあります。ですが、1つずつ紐解いていけば、必ず少しは楽になれる、ヒントがあるとは思います。

深い思考や共感力による人との関わりの中でのコミュニケーションの辛さやそれを考えることによって脳、頭、心、気持ちが疲れている感じがして、休みが多く必要な状態のこと なのか
音・光・匂い・味・肌触りなど、五感の敏感さに対する辛さ なのかで
対策が大きく変わると思います。

もちろんどちらの辛さもある人もいますし、相互に影響し合っていることも多くあると思います。
ですが、まずは思考面五感面を分けて考えていく方が分かりやすいです。
思考面の対策はより複雑になってしまうので、今回は五感面を中心に、3つの対策を紹介します。

HSPの特徴をDOESで表した場合の
D(Depth of processing:深く考える)・E(Empathy:共感力が高い)への対応とS(Sensitivity:気付きやすさ)への対応になります。
※私なりの解釈を分かりやすく捉えるために、DOESの本来の原文の説明よりも敢えて少し短縮して表現しています

五感への刺激を物理的に減らす

これはもう実践している方も多くいらっしゃいます。
ですが、まだやっていない場合には、ぜひ最初に実践してみてください。

・イヤープラグやノイズキャンセリングイヤホンで音を遮断する
・サングラスや帽子で光を遮断する
・マスクで周囲の匂いを感じにくくする
・肌触りが苦手な服を避ける、縫い目やタグのない服を選ぶ、裏返して着る、下に着心地の良いインナーを着る、締め付け感の少ないゆったりとした服を着る

治せる病気がある場合は治す

もともと感覚が過敏な上に、病気によって感覚がさらに過敏になって悪循環に陥っていることがあります。
体のどこかに痛みがある、眠れない、鼻水が出る、痒みがある…
これらの症状は、治せる病気から来ていることがありますし、治すのは難しい慢性的な疾患であったとしても、一時的にでも薬の力を借りることで症状を和らげることができます。
頭痛がしている時や寝不足の時には、ちょっとした音や光でもより辛く感じるものですし、そんな時には、ちょっとした思考面でもマイナスに受け取りがちです。

環境を変える

仕事によって辛く感じている方が多くいます。
どの仕事も楽ではないと思いますが、ちょっとした工夫でも楽になる可能性がある場合は、相談してみても良いと思います。
・満員電車に乗らなくて済むように通勤時間を調整する
・休み時間に一人の時間を確保できるようにする
・テレワーク、在宅でできる仕事にする

まとめ

HSP自体を治すことはできませんが、思考と五感の面に分けて対策をしていくことで、楽になれる部分があった経験を紹介しました。
少しでも参考になる部分がありましたら嬉しいです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

HSPさんと交流ができるカフェは、月に1回ほど横浜桜木町で開いています。
最新の予定はホームページからご確認いただければ嬉しいです☺️


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