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アップルがSiri利用者の会話を無断録音,メルマガ - 2025/01/05
読者へのメッセージ(小話): Uターンラッシュ、今年も無事に終了!…ではなく、近い未来ではAIロボットに運転させて、自分は車内で爆睡する時代が来て「Uターンラッシュ」という言葉自体が歴史の教科書に載る日が来るかもしれません。
■今日のトピック
アップルがSiri利用者の会話を無断録音…集団訴訟で和解金150億円の支払い合意。まず、アップルの本部所在地が「アメリカ合衆国 カリフォルニア州 クパチーノ」であることを踏まえ、日本語と英語の報道を比較してみます。主要な事実は共通していますが、いくつかの違いや追加情報が英語の報道に見られます。
英語報道での追加情報や違い
1.和解金の規模: 英語の報道では、和解金額がアップルの収益に比べて非常に小さいことを指摘している。9500万ドル(約150億円)という金額は、アップルの2023会計年度の純利益937.4億ドル(約14兆円)から計算すると、わずか9時間分の利益に相当(https://edition.cnn.com/2025/01/02/business/apple-siri-privacy-lawsuit/index.html)
2.対象者数: 英語の報道では、対象となる消費者が「数千万人規模」になる可能性があると言及している(https://www.cbsnews.com/news/apple-siri-lawsuit-settlement-iphone-eavesdropping-claim/)
3.訴訟の詳細: 英語の報道では、訴訟が2019年に始まったことや、The Guardianの記事(Apple contractors 'regularly hear confidential details' on Siri recordings「アップルの契約社員、Siriの録音で「機密情報を定期的に聞いている」:https://www.theguardian.com/technology/2019/jul/26/apple-contractors-regularly-hear-confidential-details-on-siri-recordings?utm_source=syndication)がきっかけとなったことなど、より詳細な背景情報を提供している(https://www.cbsnews.com/news/apple-siri-lawsuit-settlement-iphone-eavesdropping-claim/)。
4.アップルの立場: 英語の報道では、アップルが不正行為を否定し、和解に同意したものの違法行為を認めていないことをより明確に述べている(https://www.cbsnews.com/news/apple-siri-lawsuit-settlement-iphone-eavesdropping-claim/、https://time.com/7204493/apple-to-pay-95-million-settle-lawsuit-siri-eavesdropping/)
5.プライバシーへの言及: 英語の報道では、アップルのプライバシーに対する姿勢と今回の訴訟の矛盾を指摘している。例えば、ティム・クックCEOのプライバシーを「基本的人権」とする発言を引用している(https://time.com/7204493/apple-to-pay-95-million-settle-lawsuit-siri-eavesdropping/)。
6.広告との関連: 英語の報道では、録音された会話が広告主と共有された可能性について言及している(https://www.cbsnews.com/news/apple-siri-lawsuit-settlement-iphone-eavesdropping-claim/、https://edition.cnn.com/2025/01/02/business/apple-siri-privacy-lawsuit/index.html)
7.法的背景: 英語の報道では、アップルの行為が連邦盗聴法などに違反した可能性があることを指摘している(https://www.cbsnews.com/news/apple-siri-lawsuit-settlement-iphone-eavesdropping-claim/)
次に音声認識機能「Siri(シリ)」が利用者の会話を無断で録音したということですが、インターネット上での活動は、ある程度記録される可能性が高いです。ウェブサイトの閲覧履歴、検索履歴、SNSでの投稿など、様々な情報がサーバーに保存されることが一般的です。しかし、今回のSiriのケースは、少し異なります。
意図しない録音: Siriは、ユーザーが「Hey Siri」などの呼びかけを意図せず発した場合でも、誤って起動し、周囲の音声を録音してしまう可能性があります。これは、プライバシー侵害の観点から大きな問題となります。
個人情報の取り扱い: 録音された音声データには、ユーザーの個人情報(会話の内容、場所など)が含まれている可能性があります。これらのデータが、ユーザーの同意なく第三者に提供されたり、不正に利用されるリスクがあります。
今回の訴訟のポイント
今回の訴訟では、以下の点が争点となりました。
ユーザーの同意: アップルは、ユーザーがSiriの機能を利用することで、音声データの収集に同意したものと主張しました。しかし、原告側は、意図しない録音については、ユーザーの同意が得られていないと反論しました。
データの利用目的: アップルは、収集した音声データを、Siriの精度向上などの正当な目的で利用していると主張しました。しかし、原告側は、データが不正に利用される可能性があることを懸念しました。
なぜ、この訴訟が注目されたのか
この訴訟が注目された理由は、以下の点が挙げられます。
プライバシー問題: 個人情報の保護に対する関心の高まり
AIの発展: 音声認識技術の発展に伴い、プライバシー侵害のリスクが増大
巨大IT企業の責任: アップルのような巨大IT企業が、ユーザーのプライバシーをどのように保護しているのか、という点に対する疑問
そして、このケースの本質は、テクノロジーの発展に伴うプライバシー問題と、企業による個人情報の取り扱いに関する問題に集約されます。
より具体的に言うと、以下の点が本質的な問題として挙げられます。
ユーザーの同意の範囲: ユーザーが音声アシスタント(Siri)を利用することで、どのような範囲まで自分の声が記録され、どのように利用されることに同意しているのか、その境界線が曖昧であった点。
意図しないデータ収集: ユーザーが意図せずSiriが起動し、周囲の音声が録音されてしまう可能性がある点。
データの利用目的と透明性: 収集された音声データが、どのような目的で、どのように利用されているのか、その情報が十分にユーザーに開示されていなかった点。
企業の責任: 大企業が、ユーザーの個人情報をどのように管理し、保護すべきか、その責任の所在が問われた点。
なぜこのケースが重要なのか
このケースは、単に一つの企業の訴訟というだけでなく、現代社会において非常に重要な意味を持ちます。
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