プロ人材に特化した会員制転職「ビズリーチ」等運営「ビジョナル」の財務諸表(第4期第3四半期)を見てみる

「ビジョナルの23年7月期、純利益70%増 プライム移行へ」という記事がめについたのでEDINETで財務諸表を調べてみた。

・四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS

まずは「貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。まず現金及び預金(流動資産)で前連結会計年度(2022年7月31日)が、313億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年4月30日)は、350億円と増加している。次にのれん(無形固定資産)で前連結会計年度(2022年7月31日)が、33億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年4月30日)は、29億円と減少している。次に負債。契約負債(流動負債)は、前連結会計年度(2022年7月31日)が、49億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年4月30日)は、65億円と増加している。次に持分法適用に伴う負債(固定負債)で、前連結会計年度(2022年7月31日)が、24億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年4月30日)は、22億円と減少している。そして利益剰余金。前連結会計年度(2022年7月31日)が、122億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年4月30日)は、193億円と増加しているので、第3四半期連結会計期間は稼いでいる。第3四半期連結会計期間の負債合計(164億円)と純資産合計(361億円)のバランスを見ると純資産合計の方が上回っている。このことから察するに調子は良いのではないかと考える。

・四半期連結損益計算

次に損益計算書(PL)。まずは売上高は、前第3四半期連結累計期間(自 2021年8月1日 至 2022年4月30日)が、318億円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間(自 2022年8月1日 至 2023年4月30日)は、415億円と増加している。次に売上原価は、前第3四半期連結累計期間が、42億円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間は、44億円と増加しているが、他の業種と比べると売上原価が低いことに目がいく。次に販売費及び一般管理費は、前第3四半期連結累計期間が、204億円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間は、207億円と増加している。宣伝の強化などのために増加していることが考えられる。ここは低く抑えたいところだと思うが競合他社との競争も影響しているのだろうか。次に営業利益は、前第3四半期連結累計期間が、71億円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間は、99億円と増加しているので、第3四半期連結累計期間の営業の調子は良いようだ。あと少し興味があったのが、違約金収入(営業外収益)で、当第3四半期連結累計期間は2億が入ってきていること。そして四半期純利益は、前第3四半期連結累計期間が、48億円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間は、70億円と増加という結果となった。

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Kazutaka Kobayashi@論理的思考×課題解決
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