持株会社である三井松島ホールディングス株式会社の財務諸表（第168期第1四半期）を見てみる

"稼ぐ力"が向上､営業利益率｢改善度｣ランキング

この記事内に登場する元々は池島炭鉱で炭鉱事業を行っていた持株会社である三井松島ホールディングス株式会社をEDINETで調べてみることにした。

・四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS

まずは「貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず現金及び預金（流動資産）で前連結会計年度(2023年３月31日)が、394億円だったのに対し、当第１四半期連結会計期間(2023年６月30日)は、417億円と増加している。次に受取手形、売掛金及び契約資産（流動資産）で前連結会計年度(2023年３月31日)が、138億円だったのに対し、当第１四半期連結会計期間(2023年６月30日)は、124億円と減少している。次に土地（有形固定資産）で前連結会計年度(2023年３月31日)が、74億2500万円だったのに対し、当第１四半期連結会計期間(2023年６月30日)は、73億9700万円と減少している。次に建物及び構築物(純額)（有形固定資産）で前連結会計年度(2023年３月31日)が、32億1500万円だったのに対し、当第１四半期連結会計期間(2023年６月30日)は、32億3900万円と増加している。次にのれん（無形固定資産）で前連結会計年度(2023年３月31日)が、126億7100万円だったのに対し、当第１四半期連結会計期間(2023年６月30日)は、124億5900万円と減少している。この会社はM&Aを推進しているようだ。次に投資有価証券（投資その他の資産）で前連結会計年度(2023年３月31日)が、39億円だったのに対し、当第１四半期連結会計期間(2023年６月30日)は、28億円と減少している。次に負債の部。支払手形及び買掛金（流動負債）で前連結会計年度(2023年３月31日)が、78億円だったのに対し、当第１四半期連結会計期間(2023年６月30日)は、65億円と減少している。次に短期借入金（流動負債）で前連結会計年度(2023年３月31日)が、68億円だったのに対し、当第１四半期連結会計期間(2023年６月30日)は、78億円と増加している。次に長期借入金（固定負債）で前連結会計年度(2023年３月31日)が、58億円だったのに対し、当第１四半期連結会計期間(2023年６月30日)は、54億円と減少している。

そして純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2023年３月31日)が、411億円だったのに対し、当第１四半期連結会計期間(2023年６月30日)は、451億円と増加しているので、当第１四半期連結会計期間は稼いでいる。当第１四半期連結会計期間の負債合計（373億円）と純資産合計（570億円）のバランスを見ると、純資産が上回っているので、今のところ経営には問題なさそうである。

・四半期連結損益計算書

次に損益計算書（PL）。まずは売上高は、前第１四半期連結累計期間(自　2022年４月１日 至　2022年６月30日)が、141億円だったのに対し、当第１四半期連結累計期間(自　2023年４月１日 至　2023年６月30日)は、228億円と増加している。次に営業利益は、前第１四半期連結累計期間(自　2022年４月１日 至　2022年６月30日)が、34億円だったのに対し、当第１四半期連結累計期間(自　2023年４月１日 至　2023年６月30日)は、98億円と増加している。次に営業利益は、前第１四半期連結累計期間(自　2022年４月１日 至　2022年６月30日)が、34億円だったのに対し、当第１四半期連結累計期間(自　2023年４月１日 至　2023年６月30日)は、98億円と増加しているので、当第１四半期連結累計期間の営業の調子は良いようだ。次に四半期純利益は、前第１四半期連結累計期間(自　2022年４月１日 至　2022年６月30日)が、22億円だったのに対し、当第１四半期連結累計期間(自　2023年４月１日 至　2023年６月30日)は、70億円と増加する結果となっている。個人的に気になったのは、販売費及び一般管理費で人件費が8億円ほどになっていること。調べてみると三井松島ホールディングス株式会社は1,455名（連結）でいる
ようなので、これが妥当なのか気になった。あと営業外収益で為替差益が2億円ほど（当第１四半期連結累計期間）発生し、営業外費用で為替差損が6900万円ほど（前第１四半期連結累計期間）発生していること。海外でも事業を展開しているようだ。最後に報告書を見ると、生活関連事業のMOS株式会社（生活消費財分野）の子会社化、そしてエネルギー事業の石炭生産分野における石炭価格の上昇などにより増収となっていることが書かれているのが興味深いところである。