中国不動産の遠洋集団(Sino-Ocean Group)の第6四半期中間決算発表。
「中国不動産の遠洋、外貨建て債支払い全停止 約6000億円」という記事が目についたので、中国不動産の遠洋について調べてみた。遠洋は、シノ・オーシャン・グループ・ホールディング・リミテッド(Sino-Ocean Group Holding Limited)という会社で、中華人民共和国で不動産投資および開発活動に従事している。中国語名は「远洋集团」。
上記のページでは2023年6月期中間決算発表が公開されており、総合売上高は356億6,000万人民元(約7,243億円)で前年同期比17%減少し、売上高は前年同期比11%減の208億700万人民元(約4,226億円)。売上総損失は1億2,500万人民元(約25億円)。損失の原因は主に期中における中国の不動産市場全体の低迷により、売上高および売上総利益率が低下し、不動産プロジェクトの減損引当金が増加したこと(資産の簿価(会計帳簿に記入された資産や負債の評価額)が回収可能価額を超えることを意味)や合弁事業および関連会社の持分の業績が低下したことに起因すると書かれている。
また上記のページでは、注目すべきところとして、中国不動産の遠洋が直面する債務圧力が増加の一途をたどっていることで、報告書によると、同社の1年以内に満期を迎える債務は約446億1600万元(約9,062億円)で、融資総額の49%を占め、1-2年以内に満期を迎える債務は約198億3400万元(約4,028億円)で、21%を占めているようだ。
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