駐車場、レンタカー事業運営のパーク二四株式会社の財務諸表(第39期 第3四半期)を見てみる
パーク24の11月〜7月、純利益6.6倍 カーシェア好調という記事が目についた。この記事で気になったのは、決済手段の多様化などで国内の駐車場事業が好調。カーシェアリングサービスでは需要にあわせた増車や個人の観光需要、法人の出張需要をとりこめたと書いてあること。気になった部分を確認した後で、次にEDINETで調べてみることにした。
・四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS
まずは「貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。まず現金及び預金(流動資産)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、857億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、647億円と減少している。次にその他(流動資産)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、207億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、220億円と増加している。次に建物及び構築物(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、289億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、287億円と減少している。次に機械装置及び運搬具(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、287億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、332億円と増加している。次にのれん(無形固定資産)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、181億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、183億円と増加している。次に投資その他の資産で前連結会計年度(2022年10月31日)が、177億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、188億円と増加している。次に負債。短期借入金(流動負債)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、173億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、31億円と減少している。次に1年内返済予定の長期借入金(流動負債)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、160億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、283億円と増加している。次に長期借入金(固定負債)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、963億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、683億円と減少している。次に新株予約権付社債(固定負債)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、350億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、423億円と増加している。次にリース債務(固定負債)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、191億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、175億円と減少している。そして利益剰余金。前連結会計年度(2022年10月31日)が、マイナス70億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、82億円と増加している。当第3四半期連結会計期間の負債合計は2455億円で、純資産合計は561億円とバランスをみると負債の方が大きく経営が悪化すると銀行や株主に文句などを言われる可能性がある。が、利益剰余金が前連結会計年度がマイナスで、当第3四半期連結会計期間が82億円と増加し稼げたので、当第3四半期連結会計期間はまずは一安心といったところではないだろうか。
・四半期連結損益計算
次に損益計算書(PL)。まずは売上高は、前第3四半期連結累計期間(自 2021年11月1日 至 2022年7月31日)が、2110億円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間(自 2022年11月1日 至 2023年7月31日)は、2415億円と増加している。次に売上原価は、前第3四半期連結累計期間が、1622億円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間は、1762億円と増加している。次に営業利益は、前第3四半期連結累計期間が、119億円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間は、243億円と増加しているので、第3四半期連結累計期間の営業の調子は良いようだ。そして四半期純利益は、前第3四半期連結累計期間が、23億円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間は、152億円と増加という結果となった。