
私とHSPとの出会い
2019年11月某日。
職場で同僚たちが「ある国民的アニメ」の話で盛り上がっていた。
仕事中のたわいもない雑談。
その日常的な光景は、私の「劣等感」を刺激するのに十分だった。
多くの人は「たわいもない雑談」で楽しく会話をすることができる。
しかし私には、それができない。
興味のない話題、浅い話が非常に苦手なのである。
昔からそういった傾向はあったものの、今日のそれはひどく虫唾が走った。
そして急激な孤独感に襲われたため、帰宅するとすぐさま、グーグル先生に「雑談 苦痛」を問いかけてみた。
同じ気持ちの人たちの存在を確認したかったのだ。
読み進めて行くうちに、HSPという言葉と出会った。
HSPとは「Highly Sensitive Person」の略で、簡単に言うと「繊細な心の持ち主」。
アメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン博士が提唱した概念なのだという。
このHSPの特性がまさに「マイノリティ」だと私が感じていた部分そのままで、「自分のことが書かれているのかと思いました!」というよくあるメンタル本の感想を生まれて初めて体験したのだった。