Gontiti「Physics」

やはり中学2年の頃、ラジオやCMでたまに名前を耳にしていたギター・デュオ、ゴンチチを聴いてみた。どれを聴いたらいいかわからず、とりあえずこれ「Physics」を。
1曲目「U.T.(Green Wich Time)。このタイトルはなんだこれ?(今になってwiki調べてもよくわからず。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/グリニッジ標準時)
そしてどうしてこれをイメージしてこの曲ができたのかわからないが、この最小限の素朴なドラム・ベースのプログラミングがとても良い。
ポップなのにどこかヨーロッパのような異国情緒を感じさせる雰囲気も好き。
2曲目「ガロア」弦楽で始まるイントロ〜ギターによるメロディ。これも好き。やはり、ヨーロッパ風な、今度は秋の草原な感じ。
全曲レビューしたいが、例えば「チョコレート粉砕工場」のようなタイトルにも大変惹かれる。チョコレート工場ならわかるけど粉砕工場って??「U.T.」はバスドラムだけの打ち込みだったけど、こちらはさらにスネアが加わっている。まあ、生ドラムでガシガシやるより、ギター2人が主役なのでこのぐらいシンプルに、素朴な打ち込みが抜群に相性が良い。しかしチョコレート粉砕工場って何だろう??曲タイトルが意味不明すぎる。
しかし全編アコースティックギター2本とストリングスとわずかなシンプルすぎる打ち込みのみ。どれも異国情緒漂う。

音源はこちら。
https://youtu.be/mFiIs6VnpNU

他のアルバムも色々聴いてみた。トランペットが入ったりヴォーカルが入ったり、やはりギター+ストリングスだったり。どの時代も世界観は一貫していて良い曲もいっぱいある。
テレビやラジオにもよく出演していた彼らを色々なメディアで見かけた。忘れられないのが、ライブ中継していたテレビ番組で、最後の曲もアンコールも終わった後、お客さんが会場から退場するBGMをそのままステージの上で演奏し続けた事があった。なんと贅沢な!あれはお客様も忘れられない経験になったに違いない。テレビで見た自分も30年経った今でも忘れられない。
ほかにも何枚かアルバムを聴いた。ジャズっぽいのかヨーロッパ風なのかブラジル風なのか、きっと古今東西あらゆる音楽が彼らのルーツになっていると思うのだが、もう「ゴンチチ風」としか言いようがない。決して「急かさない」音楽。ドラムを既に演奏していてドラム演奏にめちゃくちゃ注目して音楽を聴いていた当時の自分だが、1曲目「U.T.」は打ち込みのキックしか入っていないにも関わらず、それが1番相応しいと思ってしまった。
他のアルバムの曲もタイトルが最高すぎる。「Q.E.D.」「マルセルでさえも」「記号の丘」「修学旅行夜行列車南国音楽」「南方郵便船」全く彼らのセンスとしか言いようがない。しかしチョコレート粉砕工場って???←もうええわ。
サントラもあるし、結成からだいぶ経つのでアルバムも多数あるが、「どれか一枚」となると、最初に衝撃を受けたこの「Physics」だなあ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?