Yas-Kaz「Virgo Indigo」

これはドラムを始めた中学2年の頃に初めて聴いた音楽。CDショップで見かけた時、CDの帯に「スーパー・パーカッショニストによる〜」と書いてある。打楽器の事をパーカッションというのはブラスバンドに入って学んだ。しかし、パーカッショニストなんて言葉があるんだ!?このYas-Kazさん、打楽器専門のプロの人?しかもリーダー録音CD??興味を持って聴いてみた。
1曲目「Djidanda」リード・メロディこそバイオリンだけど、アンサンブルの大半はオーバーダブされた打楽器群。後に知ったのだがYas-Kaz氏はバリ島のガムランに相当影響されているらしい。芸大で打楽器を学びドラムセットではフリー・ジャズを展開していた氏は「システムのにおいのするものが全ていやになって」バリ島に渡り、ガムランに目覚めたそう。
打楽器群といってもコンガやボンゴやマラカスだけでなく、ゴングやアンクルン(竹でカラカラ言う楽器・説明が雑!)などガムランで使う物を始めアフリカ・中南米の数十種類の打楽器を使用、その一覧リストがCDのライナーに付属されていた!(ダンボール、というのもあった・笑)
中でも「ツボ」というのがあり、ツボ=壺?楽器なの??
2曲目タイトル曲「Virgo Indigo」、ソプラノ・サックスのオーバーダブよる不思議なメロディ。サックス奏者はウェイン・ショーター。もちろん当時は知らず。「へー、外人なんや。しかし雰囲気とフレーズが物凄いアジアっぽいな」と思った当時中学2年生。
後に様々な海外の音楽を聴いて、行く先々にウェイン・ショーターがいて驚愕。マイルス・デイヴィス4、ウェザー・リポート、スティーリー・ダン、ジョニ・ミッチェル…etc。この人は何者なんだ??と今でも思う。ともかく僕のウェイン・ショーター初体験はこの「アジアっぽいサックス」だった。これは今でも大好きである。
他にもひたすら耽美的アンビエント「Wadji」、爽やかな飲料のような「Jasmin」(ジャスミン茶かよ)捨て曲はない。
リードメロディこそサックスやバイオリンであるが、伴奏は全て打楽器。ゴングとか音程がある。
自分が打楽器ソロライブをやる時、未だにこのCDからの影響を感じる。
Yas-Kazさんの名前を始めて知ったのはこの曲。
https://youtu.be/kCF4K__eGgY
「ぐるっと海道3万キロ」というNHKドキュメンタリーのオープニング。父親が欠かさず見ていた。

そして「Virgo Indigo」はこちらYouTubeで聴いてみて下さい。そしてハマったら連絡下さい(笑)。
https://youtu.be/Cw8nyeIrttM

自分は打楽器奏者としてツボを多用するが、間違いなくこの人の影響である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?