乳房全摘同時再建雑感
久々のnote。
術後2ヶ月半。
右乳房全摘出。
踏み切れた理由の1つは、同時に再建できると言われたから。
再建について、決める前に自分なりに調べたりもしたけれど、
思ってたのと違う部分もあったから、
誰の役にも立たないといいなと願いつつ、
いつか誰かの役に立つかも知れないと思って、
今の感覚を残しておきます。
私の再建法は、お腹を横に30センチ切って、
そこのお肉とか諸々を胸に詰めてます。
(胸の表皮は元のまま)
この方法は、人生で1回しかできないそうです。
だから私の場合は、左側に癌ができたら、もう使えない。
理由は良くわからないけど、おへそもなくなって、
おへそも再建(本来のへその部分に切り込み入れてるだけな気がする…)
しています。
ぱっと見、胸はあります。
でも乳頭はない。
(これは半年後に再建予定)
乳頭の部分は、元々おへその下辺りだったと思われる皮膚が使われているので
妙に産毛が濃い。
大したことないことかもだけど、ここまででも地味に精神的ダメージがでかい。
表皮は元々の胸だけど、中身は違うので、
触った感じは痺れた足を触っている感じというか…
本来痛いはずの、針を刺されるような事をされても、
違和感くらいしか感じないです。
日常生活の制約。
・うつぶせになれない
(元々の胸と違って弾力性がない)
・寝る時もブラジャー
(最初はブラトップ的な。今はノンワイヤーでアンダーがしっかりしたやつ。全部形成外科の主治医の指示)
・腹部の傷保護の為、24時間ウエストシェイパー着用。苦しいけど、外すと傷のひきつれがしんどくて動き辛い。
結論。
再建=元と同じ、ではない。
元々感じられてた皮膚の感触を感じられる事は二度とないし、
全てが元通りになる訳ではない。
気持ちとしては、揺れ動いてる。
再建したところで、元通りになった訳ではないし、
(インプラントしてたら話は別だけど)
お腹に大きな傷を作って、余計しんどくなった意味は、
今の私は正直良くわかりません。
色々悲しいニュースもあって、
私も、こんなに辛い思いをするなら手術なんてしないで…
なんて思わなくもなかったり。
でもきっと、これって年齢とか立場とか、
色んな事で感じ方も違うことだと思うので。
今2022年5月ですが。
10年後でも20年後でも、誰かの役に立てることがもしあれば、
私は自分の感じたことを包み隠さず話したいと思います。
でも、本当は。
誰の参考にもならなければいいな、と、思っています。