坂の上の病院
大昔、東京の赤羽に「国立王子病院」という病院がありました。
赤羽だけど王子病院。
星美学園(共学化して校名変えるらしい…時代だ…)
の隣にあったから、時々シスターを見かける病院。
幼少期の入院生活2年目を、私はここで過ごしました。
1年目は別の病院にいたのですが、そこは小児科が無くて、
泊まり込みで付き添わないといけない母が
先生に泣きついて、
遠方の赤羽の病院に転院になりました。
小児科だと泊まり込みで付き添わなくて良い、
というか、
泊まり込み付き添いはNGでした。
なので母は、毎日毎日病院に通ってきてくれました。
長い長い坂をのぼって。
夏の暑い中、毎日毎日、
どんな思いであの坂をのぼっていたんだろう、と
最近ふと思いを馳せます。
今の私よりずっと若い30代半ば。
きっと色んな事が不安で、辛くて、悲しい中で、
気丈にしてくれていたんだろうな…と。
なんでこんな事を思うのか…
センチメンタル南向き。