脳科学から考える催眠術 #1 序章
このnoteは催眠が本当に存在するか、なんて不毛な議論からは始めません。
それは世界中のコンテンツを検索すればすぐに分かります。
ではなぜ、私たちはその存在を疑ってしまうのでしょうか?
それは、テレビでこんなイメージを持っているからではないでしょうか。
『催眠術師の能力で魔法がかかる』
番組としてはその方が面白いですから、仕方ないことだと思います。
しかし、実際は違います。
確かに催眠術師の能力も必要ですが、魔法のようなものではありません。
実際は『被験者の脳が持つ機能を利用している』のです。
少し催眠の歴史について触れておきましょう。
催眠術が日本に入ってきたのは江戸時代からのようです。
長い間、科学とオカルトの間を行ったり来たりしていました。
現代においては新興宗教やカルトによる洗脳のイメージもあって、あまりいいイメージを持てないというのもあるかもしれません。
一方、脳科学が発達してきたのはこの数十年のことなので、一般に販売している書籍から催眠術について脳科学の視点から客観的に考えることができるようになったのは、つい最近のことだと思います。
私は催眠術師でも脳科学者でもありません。
その手の団体に所属していないド素人です。
催眠術の勉強を始めたのはつい最近です。
それも、ちょっとした下心からです。
催眠術の本を読み始めた私は、以前読んだ脳科学の本と同じような内容が書いてあることに気づきました。
その中の一つが、「変性意識状態」というものです。
「トランス」とも言います。
これは、スポーツ選手で言うところの「ゾーン」、今アメリカを中心に注目され、NHKでも紹介されているマインドフルネス、座禅の「空」さらには亀甲縛りの「縄酔」「脳イキ」と呼ばれる状態などにも共通した状態です。
この発見はまさに青天の霹靂でした。
「この事実をもっと大勢の人に知ってもらいたい!」
そう思い立った私は、自力で調べた脳科学からのアプローチで催眠術をわかりやすく、ご説明するため、このnoteを作成することにしました。
次回から催眠術の仕組みについてお話ししたいと思います。
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