KORG NAUTILUS/KRONOSのバンド利用セッティング その2
いま絶賛KRONOSからNAUTILUSにデータの移植作業中です。まずは短期サポート参加しているT-SQUAREコピーバンド向けセットを最優先で移植しています。この作業をしながら、KRONOS/NAUTILUSのバンド利用セッティングについて私のノウハウを整理しますの2回目です。
※1回目はこちら
KORG NAUTILUS/KRONOSのバンド利用セッティング その1|hshima (note.com)
前回はKRONOS/NAUTILUS1台でスタジオやライブハウスからエレピを借りて、ピアノの音色もKRONOS/NAUTILUSで出しつつシンセ側は別な音色を出す概念について記載しました。
最近私が試している、ピアノ鍵盤側の物理アウトプットをKRONOS/NAUTILUSのIndivisual Outに出す方法についてメモします。
Indivisualで出すかどうかは、IFXの画面で設定します。
まずは、前回も説明したように、下のピアノ鍵盤で鳴らすTIMBERと上のシンセ鍵盤で鳴らすTIMBERをそれぞれRouting設定で分けてまとめます。
Insert FXタブ画面では14スロットあるIFXのチェーンを設定します。上鍵盤用、下鍵盤用それぞれのIFXチェーンの最後にあるBus Selectが物理アウトプットの設定となります。
デフォルトではL/R(メインアウト)になっているので、ピアノ鍵盤側のみ1/2(Indivisual Out)に設定します。
注意が必要なのがIndivisual OutはMAIN VOLUMEが効きません。スタジオでは、ミキサーの真横にキーボードを陣取ることができれば、直接スタジオミキサーにつないで音量調整してしまえばよいのですが、なかなかそうこちらの都合をバンド側が配慮してくれるのは難しいでしょう。
で、私が選んだのがYAMAHA MG06X。実は別な目的で買ったものをこちらでも丁度よいことに気づき、流用しています。
このモデルはエフェクトが入っていますが、使いません。。。というか、3/4,5/6のLINE入力にはかけることができません。この記事の使い方なら、エフェクトの入っていないMG06を選ぶべきでしょう。
注意です。KRONOS Indivisual OutからMG06Xの3/4,5/6 LINE入力につなぐと、ミキサー側で音が飽和して音割れします。ミキサー側のボリュームを絞っても、ミキサー入力の口で割れてます。KRONOS出力側を小さくすれべ良いのですが、上述の通りIndivisual OutはMAIN VOLUMEが効きません。これはあまりにもKRONOS側の出力がでかいのか、ミキサー側のヘッドルームが小さくてちょっと大きい音の許容がないのか。。。
対策としては、以下があります。
・KRONOS側のIndivisual Outの前に挿しているIFX側でボリューム調整する。
・MG06Xの1/2チャンネルはゲインコントロールがあり、3/4,5/6チャネルより低いゲイン設定ができるので、KRONOS のIndivisual Out側は1/2チャンネルにつなぐ。
・別なミキサーを探す。
いまどの選択がいいのかは実施しながら検証中です。要はIndivisual Outの物理ボリュームがあればよいだけなので、もっとシンプルな方法も考えられますよね。リハスタなら手元で上下のバランスが取れるほうが便利ですが、ライブ会場なら上下のキーボードアウトを分けたまま宅に送ったほうがPA側でいい具合に調整してくれる可能性も上がるので、まだまだ考慮が必要なところです。
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