人食い民族?パプアニューギニアで教育視察!① ホームステイ編
青年海外協力隊派遣国で唯一、治安上の理由で女性隊員が派遣されない国として有名らしいパプアニューギニア(PNG)。
インターネットでPNGについて調べると、「人食い民族」「ホテルから出れば命の保証はない」「世界で最も危険な国」など、耳を疑うような情報ばかり。かなり治安が悪いことが伺えます。
実際はどうなのでしょうか。2017年にご縁があって、PNGの3つの村で学校フィールドワーク&ホームステイすることができました。今回はPNGでのホームステイを振り返ります。
まずはざっくりと、PNGの概略について紹介します。
★ 国名:パプアニューギニア独立国
★ 人口:約800万人
★ 民族・言語:800以上 !!!(公用語は英語)
① PNGの暮らし
<おもてなし>
村につくやいなや、民族衣装を着た村人が歓迎の踊りを披露してくれました。
<ホストファミリー>
今回ホームステイをしたご家庭は、6人家族。お父さんは教会(キリスト教)の牧師さん、お母さんは学校の先生。子どもが4人と鶏が1匹。この村では比較的裕福なご家庭でした。
<お風呂と洗濯、食器洗い>
家に水道はありません。太陽が出ている時間に近所の川で自分の体と着ている洋服、そして食器を洗います。シャンプーや洗剤などは使いません。衛生的ではないけれど、エコフレンドリー!?
<お手洗い>
家まで臭ってこないように、家から数百メートルほど離れた所に深い穴を掘って、トイレを作ります。村には外灯がないので、夜はトイレに辿り着くのにも一苦労。道中、暗闇の中でキラリと光る目に遭遇することもしばしば。リアル肝試しです。
<食事>
木に登ってトロピカルフルーツ(バナナ・マンゴー・ポポ・グァバ)を、川に潜って魚を、銃で捕らえてカンガルーやワラビーを食べます。自給自足の生活です。
村のあちこちにあるバナナの木。自分たちで食べるだけでなく、他の村との物々交換にもトレード使われます!
夜のフィッシング。ライトなしで魚を捕まえます。釣った魚は腰に巻いて収獲を続けます。
ワラビーの丸焼き。市場では高値で取引されていました。出くわす機会がそもそも少なく、捕まえたときは大喜びするそうです。
<遊び>
人間の手によって作られたゲーム機や公園はありません。豊かな自然が遊び道具となります。山上り・木登り・川渡りの速さを競ったり、フルーツを高い木から落とせるように何度もチャレンジしたり、星を見上げて夢を語り合ったりします。
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さいごに
今回はわたしがホースステイをした3つの村のうち、川沿いにある1つの村(都心から車とボートで数時間)にフォーカスして書きました。PNG国内では、800以上の民族・言語があり、地域差があります。
首都ポートモレスビーは開発が進み、おしゃれなショッピングセンターが立ち並んでいました。
一方で、ホースステイをした村では、電子機器を持っている人はほとんどいませんでした。何か用があれば、会った時に直接話をします。デジタルネイティブ世代のわたしにとっては、デジタルデトックスのよい機会となりました。生活が「楽」で「楽しかった」です。
日本に帰国にして数百件のメッセージ通知を見た時、メディアリテラシーについて改めて考えるようになりました。メディア・テクノロジーとの付き合い方、本当に難しいです。みなさんはなにかルールや方針などを決めていますか?
日本では、携帯電話の学校への持ち込みや使用について様々な議論がされています。フィールドワークや教育実習を行ったそれぞれの国で、様々なルールがありました。書きたいことが沢山あるので、このテーマで今度改めて書きます!
次回は、「人食い民族?パプアニューギニアで教育視察!② 学校編」をお届けします!
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