それは、教育勅語でも愛国心の強さでも日本軍の強大さでも何でもない。 大日本帝国憲法と官僚主導国家体制という根源的なところが原因。 ここで、近現代史をおさらいしながら詳しく見ていく。 (1)近現代史のおさらい 明治維新後の日本は、官僚主導体制のプロイセンを元にして作られている。 当時、民主主義国家をつくろうにも、国力も足りないし、欧米列強に植民地化される恐れがあった。 そこで、大久保利通ら明治政府のトップは、官僚の権限を一時的に強め、国力を挙げたのちに、国会開設等を通じ
日本って、 親の金に頼らずに大学行くのが実質的に不可能。 まず、一定期間フリーターやって、金稼いでから大学に行こうとすると、就職できない。 日本の新卒採用は依然として年齢制限が設けられており、2年間しかフリーターできる期間はない。 しかも、フリーターやってる最中も勉強時間取らなければならないしね。 次に、奨学金。 大半が返済義務ありの貸付金だし、所得制限があるから所得が中間層の人は基本的に使えない。 返済義務無しの奨学金は、成績優秀になれば取れるものの、支給額は30
日本経済はバブル崩壊後、30年間に渡り衰退を繰り返してきた。多くの人は政治をその要因に挙げる。確かに、自民党の政治はひどい。バブル崩壊後に異常なまでの緊縮財政を敷き、デフレを招いた他、最近でも増税ありきの少子化対策及び財政再建を図ろうとするなど、経済オンチが甚だしい。むろん、一時期政権を担ったことのある社民党や立憲辺りも同じ。 けど、俺は政治が最大の要因とは思えない。まず、日本は民主主義国家。政治は人々の考え方や価値観を反映するようにシステムが作られている。その原点に
幕末、名君の斉彬の影に埋もれ、「保守的」とみなされ、過小評価が目立つ島津久光。しかし、俺は彼なしには幕末の薩摩藩が大藩にはなれなかったと考える。 まず、薩摩藩の特徴について、長州藩との違いを交えながらおさらいする。 歴史学では薩長と一括りにされるが、薩摩と長州は正反対である。 長州藩は、藩主の権限が弱く、自由闊達な雰囲気であり、良くも悪くも藩論が左右されやすい。実際、過激攘夷派→幕府に従順な俗論党→高杉晋作らの開国攘夷、と藩論は大きく動いている。伝統的な秩序を重んじる傾向
本日は幕末の大老、井伊直弼について。 小中学校では、井伊直弼は志士を弾圧し、不平等条約を押し付けた独裁者、と教えられた。 しかし、世界や国内情勢に絡めれば、俺は一方的に悪人と評価はできない。 まず、不平等条約について。 そもそも、条約締結に勅許は要らない。 幕府は政治の権限を朝廷から委任されているし、幕末前も勅許なしにオランダや清と条約を結び、貿易を行ってきた。 阿部正弘ら、井伊直弼の前の幕府の政治家が勅許を重視したのは、国内で攘夷を叫ばれている中、勅許無しに外国と
本日は、この二つについて論じる。 二路線とも似ている路線として認識されがちだが、その路線の有する機能は大きく異なる。 簡単にいうと、 大阪環状線の役割 ①都会の「ウチ」と「ソト」を隔てる都市の城壁 ②既存路線の補完機能 一方、山手線の役割は ①街を結ぶ主要路線 このように分類できる。 以下、東京と大阪の都市の構造について分析しながら詳しく見ていこう。 (1)大阪の都市構造 大阪は 淀屋橋やなんばなど、主要な街が大阪環状線の内側にあり、 環状線の外側と内側で都会度が
西洋の特徴 ・物質 ・他発的動機(他人から承認欲求がベース) ・目の前のことを処理 東洋の特徴 ・精神 ・自発的動機(自分に集中) ・物事の抜本的解決策 今までの社会は、西洋的思想が特徴。 資本主義が代表。 確かに、西洋的思想のおかげで我々は豊かになった。 あらゆるものを持ち、医学も発達し、死亡率も格段に下がった。 俺も資本主義を否定するつもりはない。 しかし、 精神的に満たされただろうか? ものを持ってもなぜか幸せが感じられない。 なぜか。 「自分の人生」を生き
東京と大阪は様々なところで比較される。 今日はインフラ整備について見てみよう。 結論から言うと大阪のインフラ整備のスピードは東京のそれと比べてかなり遅い。 現在開業に向けて準備が進められているなにわ筋線や大阪モノレールも、40年ほど前に計画されていたものがようやく実行されているだけに過ぎない。 方や東京は計画から完成まで20年くらいのスパンで動いていく。 このスピードの違いが両者の経済的格差をもたらしたと言える。 具体例を見ていこう。 90年代〜現代 開業した路線
俺は昔からハリーポッターが好きだった。原作も映画も全て目を通した。 で、大人になってから久しぶりに見返したけど、色々違った視点があって面白いなと思った。 今回築いたのは、ハリーポッターの世界の政治って腐敗してるよねってこと。 民主主義の発祥地、イギリスで描かれているのに、政治は北朝鮮レベル。 全ての権限は魔法省に集中し、三権分立のかけらもない。 では、以下の3つの側面からハリーポッターの政治を分析してみよう。 ①司法と行政の分離 不死鳥の騎士団の冒頭で、ハリーが、マ
維新になってから大阪の経済は大きく動き始めている。 長年塩漬けになっていたうめきたの再開発が進み、3月にはうめきた新駅がオープンする。天王寺公園や大阪城公園、大阪市営地下鉄は民営化され、新たに人々が集まる空間となった。極め付けは2025年の大阪万博で、それに向けて新たなインフラ整備なども加速している。 東京を除けば、日本で一番伸び代が高い都市と言っても過言ではない。東京は、再開発が中央政府によって後押しされるし、予算ももらいやすいので、実質的な伸び代は大阪の方が高い。
朝日新聞はなぜ安倍さんを憎むのか? 朝日新聞は元々、右翼的な新聞。 WW2の時も、戦争に行かない国民は非国民!と主張していたくらい。 だが、終戦後、朝日新聞は自らも戦争責任があったことを認めたくない。 だから、一転して、「非軍事」を訴え、戦争の責任を政府に擦り続けた。 そして、その慣習は代々朝日新聞社に受け継がれた。 さらに、政治家に対しても強い影響力を持ち続け、政治家は朝日に潰されるのを恐れていた。スパイ防止法制定や軍備増強ができなかったのもそれが原因。 見ればわかる
(1) はじめに政党 圧力団体 本屋 これらの中間組織は、20世紀の残存物。 確かに、情報を保有していない20世紀には、これらの中間団体が大きな役割を果たした。 だが、中間組織に所属する人も所詮人間。 段々と中間組織自体が利権化していく。 21世紀は、これらの中間組織を排除し、生産者と消費者が直接繋がれる社会になる。さらに、一人一人が情報を保有する。 既にその芽は出ている。 メルカリやAmazonはその例。 Amazonの、電子辞書に関しては、 本屋や印刷業者など、
2015年、2019年の都構想は1%未満で双方とも否決されている。 俺は都構想は論理的には正しいとは思っている。だから賛成。 ただ、都構想賛成=賢い、反対=愚民という構図が語られることが多いが、この構図こそ馬鹿げたものはないと思っている。そもそも自ら=賢い、他人=愚と仮定する時点で、ポピュリズム批判と同じ論調。 維新支持者でたまにこれ見かけるけど こんな論調取るなら、選挙の度に有権者ガー!と喚いて選挙結果を受け入れない共産党と同じだよ。思考回路があいつらと一緒なのによく
大阪で、太田知事の時に発生した減債基金切り崩しが終わり、15年目でようやく復元されるとのニュースがあった。 橋下さんが2015年の都構想否決で引退した時、俺は維新はもう終わりだと思っていた。あれほど大規模な改革をやってのける人物が居なくなったのだから。 しかし、心配は杞憂。 後任の吉村さんは橋下さんほど改革手法は派手ではないが、地下鉄民営化や府大・市大の統合など、橋下さんが果たせなかった改革を次々と断行し、大阪を良くして行った。 組織は二代目で崩れると言われるが、そんな
都道府県と政令指定都市の関係は オーケストラで言うなら、指揮者とコンサートマスター(コンマス)の関係に近い。 指揮者は演奏全体を管轄する権限を持ち、コンマスは、メロディーを多く弾く1stバイオリンパート(1st)を束ねる。 故に権限がほぼ等しく、対立しがちになる。 これを解消する構想として、 特別自治市制度がある。 (1)特別自治市制度名古屋や横浜などで構想されているが、大都市を都道府県から独立させ、広域行政を大都市に一本化しようと言う動き。 ①オーケストラ これ
神戸空港、悲願の国際化へ そもそもなぜ「国内線だけ」だったのか? 涙なしでは語れない理由があった (msn.com) 昨日、神戸空港国際化のニュースが出てきた。俺は関西にとって、とてもポテンシャルの高い出来事であり、これを機に①伊丹空港の廃止➁関空~ポーアイに跨る湾岸部の活性化を断行すべきだとかんがえている。 今日の記事は①について、考察します。分量が多くなるので➁はまた今度。この問題について、①アクセス面➁高さ制限③廃港後のビジョン④需要の四点から考察する。 http