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024:独学だけではアロマテラピーを勉強できない理由

あくまでも、IFA(国際アロマセラピスト連盟)における、一つの解答ではないかと思っているひとつの考察です。
ですが、極論として『本に書いてあったから』と言う理由でアロマテラピーを実施しても、効果がなかったり、逆に有害な事象が起こったりすることを知らずに『セラピー』とは言えないから。だと思います。

そもそも、アロマテラピーをリラクゼーション、なんとなくいい香りと捉えて、自宅で個人的に楽しむだけなら、独学でも良いでしょう。
学ぶのに良い本も出版されています。
しかし、かのロバート・ティスランドさえも、10年以上の年月をかけてリサーチし、それなりに長い時間をかけて出版準備をし、2014年に精油の安全性ガイド第2版を出版し、既に10年。情報は刻々と古くなる。とおっしゃられている。
アロマテラピーと言う学問は、日進月歩で進化している途上にあり、また、様々な分野でインテグレートされる為、日々、アップデートされている。
出版される頃には既に古い情報と言うこともあるくらい、アロマテラピーは日進月歩、情報がアップデートされています。

しかし、ある一定の線を引いてテキストを書き、一律の試験をするとなると、教科書の改訂には、もちろん時間がかかります。常に何年か古い情報で学習して、資格を得ると言うことにもなります。
アロマテラピーが国家資格でなくて良い理由にもなりますが、科学は再現性の乏しい事象を確定できないので、アロマテラピーには確定できない事がたくさんあります。

それは、嗅覚から大脳辺縁系にダイレクトに働きかける療法であるからであり、ここには謎の関門がいくつか存在します。
さらに、精油の成分も産地や年度によってバラツキがあります。
しかし、それでもなお、Lavandula angustifolia から蒸留されたエッセンシャルオイルは、同じように働きます。香りの構成成分の比率が違えば、知覚認知する香りは違うのですが、それでも真正ラベンダーである。と認知できるのと同じように、働きも同じように働くのです。
そのような数値にバラツキがあっても、同じ働きをするという事、しかし、被験者の体質や経験、快不快によって、思わぬ反応になることもある。と言うところも西洋医学と薬学では考えられないことかもしれません。

一方で、東洋医学における望診には、似たようなところがあります。アロマテラピーでも、問診ではなく望診をしています。来室時の様子、コンサルテーション時の表情、声のトーン、表情、話している内容もさることながら、五感をフル活用して、過不足しているエネルギーを検討します。不足を補い、過剰を取り除く、それに該当する精油を選び提案する。
正直、アロマセラピストの専門はソコです。

これを書籍を読んだだけで理解できるのか?そもそも書籍に書けるのか?薬理作用ですら細かく書きすぎると出版時に問題になるはずです。その為に、英語では書かれていることも、日本語に訳すと省略されている本もありますし、そもそも良書なのに日本語に翻訳すらされないものもあります。

IFA(国際アロマセラピスト連盟)は、国際団体です。
各国でクリニカルに行っているアロマテラピーを知る事ができます。日本で行うには、医師、鍼灸師の資格があるとできるでしょうが、日本のその資格にもアロマテラピーは入っていないので、国家資格の名の下に独自で責任を負うと言うことには変わりありません。
独学で取得できない理由を理解していただけるでしょうか?

その上で、独学と言うより、独自の研究と臨床の考察は重要です。これは教科書には例題しかなく、対個人のセラピーで例題通り、テキスト通りに解決できることなどありません。
日々、自分自身も日進月歩で臨床を積み重ね、考察し、より良いアロマテラピーを提供できるように勉強を続ける必要もあります。

IFAの認定を受けてからは独学です。学び続ける事ができないのであれば、会員資格の更新は難しいでしょう。
でも、好きを追求できるので、とても楽しいですよ。
是非、一緒に学び続けましょう!

フォロー&いいね、コメントなどで応援してくだれば、気が向いて、仕事と研究の合間に、研究成果を書いていくと思います。
もし、ご感想、ご質問など頂けましたら、そのテーマも考察してみたいと思います。


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Healing Space ORCA / Sachiko
ご支援ありがとうございます。いただいたご支援は精油の購入や「アロマケア」の臨床研究費としてありがたく頂戴して、研究成果を発表していけるように頑張ります。今後ともよろしくお願いします。