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ホロスコープを読んで調香するという事
前回までのお話(笑)
もちろん『ホロスコープを読む。』という事と、『調香をする。』と言う事は別々の案件です。
占星術師がホロスコープを読んで、相談者にアドバイスをするのと同じようにできる方がいいに決まっています。でも、ここも二足の草鞋はとても難しいと思います。
私はそもそも、ホリスティック・アロマテラピーを補完療法として行っておりますが、患者さんご本人や、医療従事者から、精油の使用についての注意事項や禁忌事項を聞かれて応えられるレベルで解剖生理学や病理を理解できるようにと、所属団体から指導があり、それを叶えるべく学習を継続しています。
このホリスティック・アロマテラピーは、西洋医学的な視点だけでなく、人によって東洋医学的な視点も合わせて考えていると思いますが、私は、パシフィックエッセンスのサビーナ先生由来のTMCを捕捉的に活用しています。
でも、ベースは西洋医学です。
精油を処方する為の知識とは別に、ケアとして有効なトリートメント法、あるいはタッチング(Nurturing Touch)と言う技術もそれそのものも有効で、掛け合わせると2-3倍有効になるなら、使った方がいい。くらいに思っています。
そう言う精油の処方のヒントにホロスコープを読んでいるので、まずはネイタルをきちんと読んでいきたいと思っています。
それで、マイケル単独で考えようと思うと、やっぱり、12室の木星を頂点としたYODは目立つと思う。
調べたら、プリンセス・ダイアナも木星(水瓶座)を頂点に水星(蟹座)、冥王星(乙女座)のYOD持ちだった。
世の中への影響の度合いがすごいな。って思う。
ただ、ダイアナさんがYODの頂点である木星を2室、私がこの世に残す物に持っているのと、マイケルの12室、6室で事務的にやっていたのでは解決しない問題に取り組む隠密機動的なところに持っているのとで、やや目的の果たし方が違うかもしれない。
ダイアナさんが、身を持ってパパラッチのあり方、週刊誌のあり方に問題提起をしたのと、マイケルが財団法人を作り、費用が足りずに研究が進んでいなかったパーキンソン病の解明に研究者を集めて研究をしてもらう事で、みんなの為に、そのみんなに自分も含まれる形で、パーキンソン病を広く世に知らしめながら、研究の成果を出してもらい、それを自ら臨床を受けまた世に広めていく。と言う違いがあるかな?と思った。
実は『アロマティック・アストロジー』の中で、ダイアナさんのホロスコープの解説はある。彼女のチャートルーラーでもある木星、本来は自由に広く活躍できたかもしれない2室の木星、しかし、10室天秤座にある蠍座の海王星とオーブ3度でスクエアと、このYODの150度によるアフリクトを持って2つのブレンドの可能性を紹介している。
ひとつは、太陽、AC、金星の精油をブレンドする事、おそらく、これは、大衆が思い描くプリンセスダイアナ像を強く引き出すものだと思われる。
もうひとつは、コンバストかつ逆行している水星とMCに対応する精油をブレンドする事、こちらの場合は、もしかしたら、MCを強化する事で、プライベートが守られるかもしれないとも思う。
書籍には、選ぶ理由、根拠をもう少し詳しく書いていらっしゃるので、興味のある方は、入手してみてください。
話はマイケルに戻る。
マイケルは、ダイアナとハウスが違うだけの同じYODを持つ。この運命は逃れられないかもしれないが、よく考えてみると、蟹座の水星は、木星がアスペクトする事でイグザルテーションでレシーブされている。
マイケルは夜のチャートなので、水瓶座の木星もトリプルシティでレシーブされている。冥王星も乙女座で、水星にドミサイルとイグザルテーションでレシーブされている。この水星は、太陽と最大角度に近く21度離れていて、サインも違う。この水星は蟹座で水星らしく働けるように強化してみると言うのはどうだろう?と、思ったのだが。
AC(水瓶座)と太陽(双子座)と水星から精油を選んでみる。
あれ?いや、太陽が在室する双子座も水性がルーラーで、夜のチャートのマイケルは、トリプリシティも水星で、もしかして水星が強すぎる故の脳の症状とも考えられる?のか?
そしたら、やっぱりアフリクトされてる木星を中心に考えた方が良いかも。
ちょうど、早い動きの水星のアンティパシーは木星。
木星とAC(水瓶座)と太陽で見てみようかな。
木星といえば、甘味のある良い香りと、ウィリアム・リリー、アル・ビルーニー、ニコラス・カルペッパーのお三方の意見が一致してるポイントと、木星の穏やかに暖かく湿っている性質から、ジャスミン・サンバック、ジャスミン・グランディフローラムの2種のジャスミンを軸に、太陽とも象意を共にするオレンジ(スイート、ブラッド、ビター)からトップノートを作り出す。
AC(水瓶座)もエレメントは風なので、温度湿度は木星と重ねやすいが、風のエレメントに属する精油はその性質上、ミドルからトップで、ブレンド全体が軽すぎる。
水星が強すぎて中枢神経の動きが早すぎると読み解いたのだから、ここは文字通り地に足をつける必要はある。じゃぁ、チャートルーラーとなる天王星と土星、天王星は17世紀には発見されておらず、植物との関連は、天王星の象意と同じく、17世紀までに西洋人に知られていなかった植物や、交配種と考えられている。一方で、天王星の性質は高次の水星とも見られている。ここを強めるわけにはいかない。水瓶座は山羊座に匹敵するくらい土星が強いサイン。という事で、パチュリをベースに、少し冷たいけれどかなり湿っているこれをひとつ入れて香調のバランスも取りつつ、エネルギーのバランスも木星の穏やかに温かく、湿っているに集約していこう。
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香水のような複雑さは求めず、エネルギーバランスにフォーカスする為に精油の本数は絞って『木星(温・湿)』にそうバランスでブレンドします。
もちろん、本人に香りの好みが聞ければなお良いのですけれども。
現在、ネイタルチャートのみでエネルギーバランスを見てアロマテラピーとして目的を持ったブレンドをアート作品として販売させていただいております。
ご興味を持ってくださる方からのご注文もお待ちしてます。
※しかし、おひとりづつ丁寧に見させていただき調香していきますので、お時間がかかります。ご了承ください。
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ヒーリングスペースオルカ
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