SNSの怖さ ~白ゆき姫殺人事件~

現代で多くの人が利用しているSNS。便利な反面、使い方を誤れば恐ろしい力を持ったものとなる。情報が拡散するスピードも速く、デマが流れると一気に多くの人の目に届くことになる。

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2016年4月、熊本で大規模な地震が発生した。そのときツイッター上に「動物園からライオンが逃げ出した」というデマの文章と写真が投稿され、大きな混乱を招くこととなった。このツイートをした男は偽計業務妨害の疑いで逮捕され、取り調べでは「悪ふざけでやった」と話した。

このように、誰もが簡単に利用できるSNSは、適切な使い方をしなくてはならないが、現代のSNS上には誹謗中傷の言葉が並べられていたり、架空の情報を作り出したりすることが日常的に起こっている。

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今回紹介する「白ゆき姫殺人事件」はそのSNSの怖さといったものが感じられる物語であった。

容疑者として疑われると、その人の行動にウソの情報が勝手に肉付けされ、それがたちまち拡散されれば、その情報をうのみにしてしまい、信じて疑わない。またその容疑者の過去のことにも遡り、「容疑者」というフィルターを通して見るため、勝手にあれやこれやを結びつける。この殺人事件ではこのSNSの特徴をまんまと真犯人に利用された。

現代のSNS上では、毎日様々な情報が飛び交っている。しかしそれが正しい情報であるかどうかを判断する力を私たちは現代に生きる身として持つ必要があると考える。誰もが投稿できるSNSの情報ならなおさらだ。


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