🌸はなびらは やさしい地雷 踏むたびに 胸のあたりが わずかに痛い 木下龍也✨ 🤍🌸🤍🌸🤍🌸🤍🌸🤍🌸🤍
🕊️『成人の日に』 谷川俊太郎 人間とは常に 人間になりつつある存在だ かつて教えられたその言葉が しこりのように胸の奥に残っている 成人とは人に成ること もしそうなら 私たちはみな日々 成人の日を生きている 完全な人間はどこにもいない 人間とは何かを 知りつくしている者もいない だからみな問いかけるのだ 人間とはいったい何かを そしてみな答えているのだ その問いに 毎日のささやかな行動で 人は人を傷つける 人は人を慰める 人は人を怖れ 人は人を
❄️『ある大晦日の夜の記憶』 その夜は粉雪がふっていた わたしは独り書斎の机の前に坐って 遠い除夜の鐘を聴いていた 風の中に断続するその寂しい音(ね)に聴き入るうち わたしはいつかうたた寝したように想った と 誰かが背後(うしろ)からそっと羽織を着せてくれた わたしは眼をひらいた と そこには誰もいなかった 羽織だと想ったのは静かにわたしの身(み)に積った一つの歳の重みであった 西條八十✨ 詩集📖美しき喪失より 🤍❄️🤍❄️🤍❄️🤍❄️🤍❄️ 🌞『太陽のほとり』
明るい希望 暗い予感 しんしんとふりつもる 音のない道 静けさが空にくるまれて どこまでもすいこまれていく 心をひらいても 心をとざしても 同じことのないよう 足音の感触が 時をきざんでついてくる 明るい予兆 暗い瞳 美しく青ざめた額を 天につきつけ ふりあおぎ あるがままの自分を 認めつつ歩く 認めつつ歩く 銀色夏生 📖『冬の道』より 🤍🤍🤍🤍🤍🤍🤍🤍🤍🤍
もみじ葉が 舞い上がりながら 踊る音 北風小僧が やってきた冬
秋去りし 冬枯れの庭 落ち葉舞い ひたむきに咲く 紅き山茶花
悲しみは 寒がりだから すぐきみの 胸の暖炉に 集まるんだね 木下龍也
秋はもう 最終ページ 風ひんやり コートにマフラー あったかセーター
ゆらゆらと 秋の夕風に 揺れている 私の心も ススキの如く
鮮やかな 真紅のドレス 心奪う 秋のおめかし ドウダンツツジ
秋晴れに 一すじ白く ひこうき雲 澄みわたる空 青いキャンバス
🍂『おちば』 秋の風に そめられて いちょう並木は きいろです さくら並木は あかいいろ けやき並木は きんちゃいろ 明るくはずんで うれしそう さよなら さよなら さようなら おわかれしていく 木の葉たち 美しいのは なぜでしょう 風に木の葉が ひかるから 風に木の葉が もえるから ありがと ありがと ありがとう 土にかえれる よろこびで おちばの ことばは 美しい み
想い出たちは時々 重い扉を開け ここにやってくる そしてお喋りを始める 静かにささやくように 秋の夜は長い きみたちはいつもより 早くやったきた 今夜のお話… とっくの昔に忘れたと思っていたのに 鮮明に蘇る記憶 まるで昨日のことのよう 懐かしい でも悲しい そして胸がギュッとなる 秋はせつない季節 だけど大好きな季節 こんな季節に きみたちと語り明かす夜 もっと大人になって 平気になって 強くなって 私らしく生きていたい 夜も更けて 想い出たちと約束した 「
🍂『おちばのてがみ』 おちば せいいち🍂 はる…なつ…あき…ふゆ… おもいでが おちばになって きれいな てがみのように いちまい ひらい もういちまい ひらい 「そだててくれて ありがとう」と だいちに とどけられます そして ふゆ ちきゅうは かさなりあった おちばの おもいでの つまったてがみをよみ あたたかいセーターのように きこんで ふかふかと ねむります 工藤直子✨ 『のはらうたⅤ』より
ほんのりと やさしい陽射し あたたかく 歩く私に 秋のストール
ハロウィン🍭 いつもと変わらぬ 月曜日 でもねランチは カボチャのグラタン🎃