あれも、これも、同じく現実
月曜日の朝、
スヌーズを繰り返して、来たる現実に抗う。
あと10分、あと5分。
寝てたい、まだ寝てたいと思うこの体。
だがしかし、そうこうしてるうちに、
理性がだんだん活動し始めて、
「起きるか」とほぼ諦めのような感じで起きる。
「昨日のサカナクションのライブが夢のように思える。あーこれから仕事か、現実が始まる」と
心の中で嘆きながら、ロフトのハシゴを降りる。
1段1段降ろす足に、ハシゴがきしむ。
それにしても、昨日と、これから来る現実とのギャップがでかすぎる。
特に昨日のサカナクションのライブが浮世離れしすぎている。
加えてサカナクション好きと知り合えてライブ前後も楽しかったから尚更。
昨日という日が良すぎて、今日月曜が苦しい。
休日が充実し過ぎるのも考えものだな。
顔を洗おうと洗面台に向かう途中、
洗濯機の縁にサカナクションのライブTシャツがかかっていた。
当たり前と言われれば、そうなのだが、
あの夢のように楽しかった昨日も、
夢なんかではなく、確かに現実だったのだ。
昨日のライブも、
これから始まる仕事も、
同じく、等しく現実。
そう思うと、
さっきまでふわっとしていた昨日が
くっきりと、ずしっと重みを帯び、
何だか心強く感じた。
「よし、顔洗おう。」