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刺さる人には刺さるGR10というフィルムカメラ

一桁多いのでは?と思った人がいるかも知れませんが、書き間違いではないです。GR10です。
カメラがデジタル化されて久しい今も、連綿と続くGRシリーズのまさに初代GR1の廉価版と思われる(多分)GR10というカメラ。1998年(GR1に遅れること2年)にリコーが発売したコンパクトフィルムカメラ。

どんなカメラなのかを紹介していきます。

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GR1に負けてるところ

いきなりですが、まず気になるGR1と異なる点。

・撮影モードはプログラムAEのみ
・露出補正ができない
・外装がチープ

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GR1が絞り優先AEや露出補正を使って意図した表現をするためのカメラだとすると、GR10は構図を決めるだけであとはお任せの、気軽なカメラということになるでしょう。
DXコード自動読み取り式のため、ISOを低く設定して露出を明るめに設定する、ということもできません。

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筐体がマグネシウム製で独特の高級感を醸し出すGR1に対して、アルミ製で見るからにチープ(おい)な外装のGR10。残念です。

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GR1と引き分けてるところ

GR1に劣っていないところももちろんあります。むしろこっちの方が大事。

・レンズ
・最速シャッタースピード
・最短撮影距離
・デート機能は2024年まで
・強制フラッシュOFF

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カメラにおいて写りに直結する最も重要な要素であるレンズは、GR1とGR10で同じものが使われていると言われています。L39マウントのレンズ単体で発売されるくらい、写りに定評のある4群7枚構成の「GR LENS 28mm F2.8」。GRシリーズで伝統になっている焦点距離と明るさです。
とにかくしっかりくっきり写るレンズ。はっきり写るのに硬すぎず、髪の毛一本も繊細に描写します。

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最速SSや最短撮影距離などの基本的なスペックもGR1と遜色なく、ポイントアンドシュートなカメラにおいて最も重要(?)と言っても過言ではない機能、強制的にフラッシュを切ることもできます。(電源を入れるたびに設定がリセットされたりすることがない、物理スイッチが背面についている)
フォーカス機構も同じパッシブ式AF。ファインダーも同等のものと思われます。

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GR1に勝ってるところ

・価格が安い

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まとめ

なぜかGR1を仮想敵として色々書いてきましたが、少しでもGR10の魅力が伝わっていたら幸いです。

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広角な焦点距離とプログラムAEなことから、ボケを楽しむためのカメラではないです。所有欲を満たすこともないかもしれません。
が、しっかり写ってスナップに適したコンパクトカメラを探している人、GR1の写りをよりリーズナブルにゲットしたい人、にはピッタリな気がします。

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(本記事内の写真は全てGR10で撮ったものです)

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杉田 洋人 / toasts
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