モノクロネガ6種類を撮り比べてみた
とても久しぶりのnoteです…。
独立してフリーランスになった矢先にこんな社会情勢になってしまい、タイミングがいいのか悪いのかよくわからないまま日々を過ごしています。
さて、昨年末から少しずつ撮りためてきた写真の現像とスキャンがやっと終わった(時間かかりすぎ…)ので、ここにまとめていきたいと思います。
使用したのは人生初めてのモノクロフィルム(!)。
それも、ISO400の異なるネガフィルムを6種類、試してみました。元々モノクロフィルムを使ったことのない自分が、どのフィルムを使ったらいいのか全く検討もつかないことから始まった試みでした。
カメラは日頃から愛用しているHasselbladの500C/M。
12枚撮ったら次のフィルムへ、という感じでブローニーフィルムを一本ずつ試していきました(時間かかりすぎ…)。現像はラボでしてもらい、フィルムのスキャンは自分でやりました。なるべくニュートラルな調整を心がけて。
結果から言ってしまうと、フィルム毎の特性みたいなものはあまりよくわかりませんでした!粒状性とかはわりと特徴が出やすいとは思うのですが、同じシチュエーション、同じ光で撮って比べないと特性の違いはわからないのではと…(根本的な…)。
なので、フィルム毎に作例をまとめて、判断は観る人にまかせる丸投げスタイルで開き直ります。はりきってどうぞ!
T-MAX 400 / Kodak
まずは、フィルムと言えばこのメーカー、なKodakのT-MAX 400。
いつもカラーネガのPORTRAでお世話になってます。
HP5 PLUS / ILFORD
生まれて初めて使ったILFORDのフィルム。
とてもいい感じに撮れた一本。
DELTA 400 / ILFORD
ほどよいコントラストとしっかりとしたシャープネス。
スナップにちょうどいい感じが気に入りました。
Retro 400 S / Rollei
コントラストが低めで、シャドウの表現が豊か。
柔らかい光をとらえるのによさそうなフィルム。
FOMAPAN 400 / FOMA
物語を感じる写り、というと言い過ぎでしょうか。
シャドウのグラデーションに深みがあります。
RPX 400 / Rollei
最後のフィルムは再びRolleiです。
柔らかい光とほどよい粒状感が印象的なフィルム。
以上、6本のモノクロネガフィルムの紹介でした。
撮ってみて思ったのは、どのフィルムもいいな…ということ。ちゃんと撮ればどのフィルムもちゃんと写る。フィルムすごい。
個人的に写りが好きなのは、強いて挙げるならFOMPANかRetro 400 Sかな…。DELTAはちゃんと晴れた日でも試してみたいなと思いました。
カラーとモノクロでは撮る時の心の持ちようが全く異なるのが面白いですね。思考から色を排することで、純粋に光をどう捉えるかに集中することができる。その結果として、仕上がる写真も変わってくる。これを期にHasselblad 500C/Mにはいつもモノクロフィルムを詰めておいて、モノクロ専用機として使うのもありだなと妄想してます。
モノクロ面白い。