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孤独な王/ただいま投稿中

ヨッ!

深夜のソウル、荒れた路地にある屋台の暗い灯がチラチラと揺れてる。キムチとスパム、インスタント麺が入ったブデチゲの香りが冷えた夜空を突き抜けて、焼酎のスパッとした香りとミックスされて最高な雰囲気だ!そこに座ってるのは中年の男、顔真っ赤っかで目もトロンとしてるけど、手には焼酎のボトルがガッツリ握られてるぜ!

そいつは何時間も飲んでるらしいけど、酒のキツい刺激でもその苦みは消えないみたいだ。「腐敗防止法違反?株価操作?それ10年も前の話だろ!」って誰に話すわけでもなく、ボソボソとしゃべってやがる。「些細なことでも謝れってか?ふざけんなって!」

その屋台を切り盛りしてるのは、人生のいろんなヤツ見てきたベテランのオバチャン。鍋をグルグルかき混ぜながら、無言でこの男の愚痴を聞き流してる。けどな、この男は普通のサラリーマンとは違う重みを背負ってるみたいだぜ。

男はさらに焼酎を注ぎながら、「彼らは国を運営する重みなんてわかっちゃいないんだよ!」ってぼやく。「軍や選挙に口出しするってどんなことか、奴らには想像もつかねぇ… こんな苦労、誰が想像できるってんだ!」

グイッと一口飲んで、怒りがピークになった男は急に屋台のオバチャンに向かって、「支持率19パーセントだぜ!19だ!」と声を荒げる。「わかるか?この痛み!お前にはわかんねぇだろうよ!」

オバチャンは無言でただ、ゆっくりうなずくだけ。そう、この男はアドバイスが欲しいわけじゃねぇ。溜まったフラストレーションを吐き出したかっただけなんだ。

最後に男は、ヨロヨロと立ち上がろうとするも、バランスを崩して地面にドサッと倒れる。顔から路地の泥の中に突っ込んじまったけど、オバチャンはそんな彼を黙って見つめてた。

そして、ボソッとつぶやくんだ。「俺は、この国の大統領だ…」と。その言葉は薄暗い夜の中に漂って、彼がフラフラと夜の闇に消えていくまで響いてた。約束だと思ってた肩書きが、今じゃ呪いのように重くのしかかってる、そんな孤独な背中を引きずりながらな。

このストーリーに登場する人物名、団体名等は全て仮名です

#日経COMEMO #NIKKEI

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