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生活のそばに、いつも音楽がありました。そんな心の友である音楽たちを紹介していきます。

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    【私の好きな曲】の記事をまとめました。

最近の記事

【私の好きな曲#10】Yo La Tengo / Today is the Day

ひとことまとめアメリカのインディーロック・バンド、Yo La Tengoが2003年4月8日に発表したアルバム「Summer Sun」に収録。 このアルバムは全体的に晩夏の夕暮れどきを思わせるようなメロウな雰囲気に包まれた曲が並んでおり、今回紹介する曲Today is the Dayもイントロのギターのトーンが、まるで海辺に落ちていく夕日のようだ。 女性ドラマーのジョージアのヴォーカルも朴訥としていて、夏の終りのセンチメンタルな情緒を呼び起こしてくれる。 解説Yo La

    • 【私の好きな曲#9】Kurt Vile / Wakin On A Pretty Day

      ひとことまとめアメリカのインディーロック・ミュージシャン、Kurt Vileが2013年4月9日に発表したアルバム「Wakin on a Pretty Daze」の1曲目に収録。 アルバムのオープニングを飾る曲にも関わらず、9分31秒というなかなかの大作となっており、聞き手の胆力が試される曲となっている。 長い曲にも関わらず曲の展開は極めてシンプルで、同じメロディー、フレーズが延々と続くだけで、大した盛り上がりも盛り下がりもなく、気づいたらいつの間にか終わっている、そんな

      • 【私の好きな曲#8】My Bloody Valentine / Sometimes

        ひとことまとめアイルランドのシューゲイザー・バンド、My Bloody Valentine(通称MBV、日本ではマイブラ)が1991年に発表したアルバム「Loveless」に収録。 この曲Sometimesは、2003年公開のソフィア・コッポラ監督の映画「ロスト・イン・トランスレーション」の中で使われている(余談ですが、これもまた素晴らしい映画です)。まだ若いビル・マーレイとスカーレット・ヨハンソンが世界の果ての異国である東京の夜の街をあてもなく彷徨う映像と合わせて曲が流れ

        • 【私の好きな曲#7】Captain Beefheart & The Magic Band / Tropical Hot Dog Night

          ひとことまとめとにもかくにも、まずは上記のYouTubeをクリックして、この間の抜けたリゾート感のある演奏と、それに不釣り合いなインパクトありすぎるダミ声ヴォーカルを聴いていただきたい。 なんというか、おぞましい。(けど、楽しい) なんでこうなった。 しかし、この不気味なインパクトこそがこの曲の最大の持ち味であり、何回も聴けば聴くほどにまた繰り返し聴きたくなる、中毒性の高い曲だ。 解説キャプテン・ビーフハート(1941~2010)は、アメリカのブルース・ミュージシャン。

        【私の好きな曲#10】Yo La Tengo / Today is the Day

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          10本

        記事

          【私の好きな曲#6】Jóhann Jóhannsson / Flight From The City

          ひとことまとめアイスランドの作曲家、ヨハン・ヨハンソンが2016年に発表したアルバム「Orphée」の1曲目に収録。 ヨハン・ヨハンソンは映画音楽からコンテンポラリー・ダンスとのコラボレーションなどに至るまで幅広い分野で活動しており、マックス・リヒターとともにポスト・クラシカルの代表的アーティストと称されることが多い。 Flight From The Cityは、永遠に寄せては返す波頭のように、穏やかでシンプルなピアノのメロディーが繰り返される、環境音楽のような曲。 家

          【私の好きな曲#6】Jóhann Jóhannsson / Flight From The City

          【私の好きな曲#5】くるり / ばらの花

          ひとことまとめ日本のロック・バンドくるりが2001年1月24日に発表したシングル曲。続いて2月21日に3枚目のアルバムとして発表した「TEAM ROCK」にも収録。 2000年代初頭の日本のオルタナティブ・ロックはダフト・パンクの影響が絶大で、ダンス・ミュージック ✕ ロック・ビート ✕ 日本的なメロディーの融合の実験にみんなで熱狂していた時代だった(この曲のコーラスにSUPERCARのフルカワミキがクレジットされているのもその流れだろう)。 この曲はちょうどそのような時

          【私の好きな曲#5】くるり / ばらの花

          【私の好きな曲#4】Donny Hathaway / You've Got a Friend

          ひとことまとめアメリカのシンガー・ソングライター、ダニー・ハサウェイが1972年に発表したライブアルバム「Live」に収録。You've Got a Friendはアルバム前半(LPではside1)の最後を飾る曲として収録されており、1971年8月トルバドール(ハリウッド)で収録されたものとなっている。 言わずと知れたキャロル・キングの名曲をカバーしたものであり、数あるポップ・ミュージックのカバーの中でもこれを超えるものはそうそうないのでは?と思えるほど完璧な歌唱と演奏。観

          【私の好きな曲#4】Donny Hathaway / You've Got a Friend

          【私の好きな曲#3】Big Thief / Little Things

          ひとことまとめNYブルックリン出身のインディー・ロックバンド、Big Thiefが2021年にリリースしたシングル曲。翌年の2022年に5作目のアルバム「Dragon New Warm Mountain I Believe in You」にも収められた。 言葉で語ることがとても難しい曲だけど、第一印象として、情報量がとにかく多くて何がなんだかよくわからないけど、聴いているうちにだんだん心地よくなって、最後には一緒に踊りだしたくなるような曲(こう書くとなんだかバカみたい)。

          【私の好きな曲#3】Big Thief / Little Things

          【私の好きな曲#2】Phoebe Bridgers / Motion Sickness

          ひとことまとめアメリカのシンガーソングライター、Phoebe Bridgersによるシングル曲。2017年7月18日のデビューアルバム「Stranger in the Alps」からのセカンドシングルとしてリリースされた。 タイトルのmotion sicknessとは「乗り物酔い」のことだが、これは曲のリリースから2年後の2019年に明かされることになる重い事実を反映したもの(解説をご参照ください)となっている。 その事実の重さとはうらはらに、曲調としては新しい季節、旅の

          【私の好きな曲#2】Phoebe Bridgers / Motion Sickness

          【私の好きな曲#1】Beabadoobee / She plays bass

          ひとことまとめフィリピン生まれ、ロンドン育ちのBeabadoobeeによる2019年のシングル。まるで90年代のインディー・ロックのような、ローファイな疾走感が印象的な曲だ。 目を閉じて聴いていると、スマートフォンやSNSがなかった頃の空気の匂いがするようだ。 世界はまだシンプルな謎に満ちていて、情報はいつも不足していて、空想をどこまでも自由に広げても邪魔するものは何もなかった時代。必要なものはTシャツ、ジーンズ、スニーカー、そしてギター。それだけあれば世界の全てにアクセ

          【私の好きな曲#1】Beabadoobee / She plays bass