サトシナカモトは一人?

ビットコインの開発者として依然謎のままの「サトシナカモト」は私だ、と名乗り出た起業家について、結局裁判では証明されませんでした。そもそも先日の裁判は、誰が「サトシナカモト」かを明らかにするものではなく、ビットコイン収益の半分を盗んだかいなか、という趣旨の民事裁判でした。

多分、この後も「サトシナカモト」は誰だ?という論争は続いていくでしょうけれど、はっきり確定させることは永遠にないのではないでしょうか? もはや邪馬台国の位置論争のように思えます。

インターネットでは実名性を強制しない限りは匿名で様々な利用が可能ですが、いざ政府なりプロバイダーなり通信会社なりが本気を出して突き止めようとすれば、たいてい突き止められます。

Torネットワークは非常の強固な匿名性がありますが、その中だけでの利用であれば、という但し書きがつきます。Torで得た何かをそれ以外のネットワークなり現実社会なりで使えば足が付くでしょう。

それなのに、未だに「サトシナカモト」とは誰かと言うことがまだ判明していないのは、現代の不思議といってもいいかもしれません。そもそも、犯罪者でもありませんので、政府のような巨大かつ強制力がある組織が突き止める必要もない、ということもあるでしょう。

そもそも、「サトシナカモト」と、創始時ビットコインの大量保有者と、真のビットコインの創始者って、完全に一致するのでしょうか?

それぞれが別人、もしくは複数いて、自分「だけ」がビットコインの創始者であり、大量保有者であり、「サトシナカモト」であるという証明も出来ないので名乗り出ないのではないか、唯一の人としては存在しないのではないかと100%の想像ですが個人的には考えています。

そう言えばバンクシーも正体不明ですが、描いている人がいるので確実に実在はしていますが、これも一人とは限りません。

シェイクスピアも写楽も、実は・・・というifや推測や仮説はありますが、たった一人じゃなかったかも知れませんよ。そんな想像をするとロマンも面白さも無くなってしまいますけれど。

いいなと思ったら応援しよう!