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将来的には全ての電化製品はUSBケーブル(USB PD)になるのでは?〜その2〜

家電製品がUSB-Cで利用出来る未来がさらに一歩、近付いてきました。

少し前に、noteに書いたのですが、いずれは低消費電力のIT機器や家電製品は、全てUSB-C接続になっていくのではないかと思っています。

そして、今新しい規格の仕様がまとめられました。

現行のUSB-PD(PowerDelivery)規格では、最大100ワットまでの電力供給でしたが、これによって240ワットまで拡張されます。

据付の大型家電、電力を食う家電はまだまだ従来のプラグとコンセントで繋げるでしょうけれど、100Wどころか240WまでUSBケーブルでカバーできるなら、IT機器・AV機器のほとんどはそれで済みます。

パソコンでもノートパソコン・小型のデスクトップでは十分な電力です。いわゆるゲーミングノートパソコンでも大丈夫です。残るはミドルエンド〜ハイエンドのデスクトップパソコンです。これらはさすがに240Wでは全然足りませんが、今後の技術革新によっては電力消費を抑えて高性能化ということもあり得ます。

例えば、発売されたばかりのApple Silicon(M1チップ)搭載のiMacで同梱されている電源アダプタは143Wです。

24インチの4.5K液晶込みで143Wで済むのですから、液晶表示機構を除いた本体部分は100Wくらいかも知れません。

一般的なハイエンドのWindowsデスクトップのように、ストレージやグラフィックボードを積んでいればもっと電力消費量は多いでしょうけれど、WindowsでもArmアーキテクチャが一般化すれば、もうほとんどの人はUSBでの240W給電のパソコンで何とかなるでしょう。

IT関係だけではなく、家電製品でも240Wまで許されれば使えるものがあるはずです。ただし、単純にワット数が必要なものは無理でしょうね。

千葉県のパンフレットに家電ごとの大まかな消費電力が書かれていますが、やはり電気を熱に変えて利用する家電はワット数も大きいです。

こういったものはUSBケーブルになるのはもっとずっと先か、あるいは変わらないままでしょう。

持ち運ぶ、移動させることが想定される家電・IT機器であれば、USBケーブルで給電出来れば利用の幅が広がります。冷蔵庫や洗濯機、クーラーなどは一度設置したら移動させることは考えづらいですが、モバイル機器のみならず、テレビやモニター、レコーダー、扇風機、パソコン、プリンタなどはUSBケーブルと充電器さえあれば、いつでもどこにでも持っていけるように出来るはずです。

そうなると、家庭のコンセントも数を減らしてUSB-Cが大量に用意されている未来が来るかも知れません。テレビも、パソコンも、プリンターも、扇風機も、全部USB-Cでつなげるようになります。

もっと言えば、そもそもUSBは電力供給のための規格ではなく、パソコンに接続する様々な周辺機器を一つのケーブルで使えるようにしよう、という規格です。データ通信が大前提のものですので、IT製品もAV機器も白物家電も全てUSB-Cをつなげるとなれば、それらの機器間でのデータ送受信も可能となります。

とはいえ、USB-Cで使える規格はいくつもあって、データ通信・映像通信・電力供給など規格に合わせたケーブル・コネクタでないと使えないので、この辺をもっと整備していかないととんでもない事故も起こりかねません。

実際には実現するとしてもはるか先のことでしょうけれど、大容量・高速化したワイヤレス充電、空間充電が実用化されない限りは、電気を使う製品にはケーブルが必要です。全ての電化製品に太陽光充電パネルが付くのも非現実的でしょう。まだまた数十年はケーブル接続で電気を供給する仕組みは変わらないと思います。

ドラえもんのように内部に超小型核融合発電設備があればケーブルもワイヤレス充電も不要になりますが、それこそ22世紀に出来るでしょうか?

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