駅の看板が病院だらけになったのはいつ頃なんだろう
自宅の最寄り駅である私鉄の小さな駅(各駅停車のみ)にある広告にふと、注目してみると、病院(クリニック)ばかりになっていることに気が付きました。
歯科、内科、耳鼻科、皮膚科、小児科などなど。
昔は塾の広告看板もあった(私が通っていたところ含め)のですが、これも少子高齢化の時代の宿命でしょうか。
子どもよりも病院受診者が多くなった住宅街では、あるあるなネタなのかも知れません。
しかし、老人向け広告というのなら、鍼灸院や整骨院があっても良い気がしますが、それらの広告はありません。割合的には出ていてもおかしくありません。
また、いくら病院が多いと言えど、他のあらゆる商売の店舗が無くなったわけでもありません。
駅の広告看板の広告料金を負担できるくらいの売上・利益がある業種が、クリニック経営くらいしか無くなったと言った方が正確な状況なのでしょうか。
製造業や小売業は今の時代はネット販売もあります。むしろそっちが本業と言えるくらい、ネット集客がメインのお店も珍しくないのですから、わざわざ小さな駅の看板にこだわる必要もないのです。
ただ単に昔よりも景気が悪くなったために広告費を出せないだけ、というケースもあるでしょうが、それは昔だって同じだったはずです。
クリニックは他の業種よりも稼げますし、ネットで何かを販売することは出来ず、リアル集客しかダメな商売ですから、リアル客が見てくれる広告、しかもネットで調べずに広告看板を見て訪れる人が他業種よりも割合的には多いのでしょう。
むしろ、駅の広告が埋まっているだけでもレアケースなのかも知れません。「意匠変更中」とか書かれてある状態で何年もそのままという駅も見かけます。利用者数や周辺人口によっては、広告を出す店舗がまともに存在していないのであれば、駅に広告が無い・あるいは少なくても当然です。
本当に寂れていたら病院の広告すら無くなるのでしょう。前述の通り、ネット集客する店を考えるとリアル広告だけがバロメーターと考えてはいけないのですけれど。
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