威信・威厳を保ち、信用・信頼を失ったかも知れないJリーグ
2月19日のJ1リーグ開幕戦、ガンバ大阪対浦和レッズでのパトリックの退場に関して、観戦中に自分が思っていた以上に、世間的にはそれなりに大きな反響が出ているようです。
そんな中、レッドカードに関しては何試合の出場停止になるかが後日発表されるのですが、昨日Jリーグよりプレスリリースがありました。
はい、退場処分は覆らず、1試合の出場停止となりました。目に余るラフプレーの場合は数試合の出場停止になるのですが、どう見ても手が当たった程度のパトリックの行為に対してはそんな処分は下せないでしょう。
もちろん、これでも腹立たしいのは腹立たしいのですが、Jリーグとしては正式に誤審とは言えないのでしょう。事実上誤審だけど誤審とは言えないので、一番小さなペナルティにしたということと勝手に納得しておきます。
第一、退場処分の取り消しとなれば、前半途中での退場が無かったら試合展開も違っていたはず!という文句が殺到するに決まっていますので、まあリーグとしてはこうなるのでしょうね。
ーーーここから個人的な勝手な妄想ですーーー
試合観戦後のnoteにも書きましたが、
あのパトリック退場劇の数分前に、浦和ゴール前での接触に関して、主審がパトリックにハッキリと注意を与えていたことが、あのレッドカードに影響していたはずです。
主審にとっては、パトリックが鈴木優磨ともつれて手を振った瞬間に、さっきの注意を完全に無視した行為であり、主審の権威を汚すもので、パトリックにプレーの継続を許すわけにはいかない、VARチェックも不要だ、と我を失ったのではないでしょうか?
ーーー個人的な勝手な妄想はここまでーーー
まあ、パトリックは明らかに注意を受けたのですから、せめて前半のうちは落ち着いてプレーしてほしかったところですが、鈴木に足を掴まれていたのですから被害者だ(事実、鈴木のファウルとしてパトリック退場後にガンバボールで再開した)と思ったのでしょう。
その前の接触と合わせ技でのイエローカード、ということでしたら文句は言えど私自身も仕方ないか、と納得は出来ます。しかし問答無用の一発退場となり、鈴木に警告すら出ないのであれば、今後のJリーグでは相手ともつれて倒れたら、相手の足を掴んで止めた方が得をする、という見解を公式に出したことになりかねません。
こんな風にサポーターがギャーギャーとネット上で騒いだところで何も変わらないことは承知しています。取り消しも軽減ももうあり得ません。覆水盆に返らずとも言いますが、むしろ綸言汗の如しというべきものでしょう。
富士フイルムスーパーカップに続いての今回の件を考えると、薄い威信は短期的に保てたが、長期的には悪影響しかないのではないでしょうかね。
ちなみに、今年のJリーグは世界59ヶ国でも放映されることが決まっています。
この試合が放送されていたかどうかはともかく、色々と心配になります。偉い人が心配しているかどうかは知りませんが。