2024年2月25日J1リーグ開幕戦東京ヴェルディ1969対横浜F・マリノスBS観戦の感想
今シーズンのJリーグはJ1・J2・J3がいずれも20クラブになり、開幕もそろってこの3連休で行われることになりました。
3連休最後の今日、注目はヴェルディ対マリノスの一戦。21年前の1993年にJリーグ創設の初戦を飾った両チームの戦いです。
とはいえ、両チームともチーム名も変わり、当時を知る、あるいは当時の国立競技場にいたサポーターもほぼいないでしょう。
この試合はDAZNに加えてなぜかBS松竹東急で放送しています。せっかくなのでBSでこの試合を見つつ、DAZNの方はJ2の試合を見ることにします。
前半開始直後のヴェルディのロングボールに、マリノス新加入のポープ・ウィリアムスがいきなり処理をミスってファウル。VSRの結果も変わらずイエローカードでした。
マリノスはガンバからのレンタルで活躍していた一森がガンバに戻ったため、ポープを町田から獲得したのでしょうけれど、いきなり退場してもおかしくないレベルのミスでした。
マリノスは九死に一生を得た、と思ったのも束の間、そのファウルで得たフリーキックをヴェルディの山田楓喜が直接ニアサイドに蹴り込んで先制。昨日のガンバ宇佐美の直接フリーキックに優るとも劣らぬゴラッソでした。
奪冠を目指すマリノスがいきなりビハインドを背負う展開です。キューウェル監督の初陣はACLラウンド16でしたが、延長までいったバンコク戦同様苦しむことになりました。
マリノスはヴェルディの守備に苦しめられ、さらにカウンターやセットプレーからもピンチを迎えることがしばしばで、30分にはポープが左手一本でシュートを防ぐ場面もありました。
38分にもショートカウンターから山田のシュートはポープがこれまた左手一本でセーブ。だんだんポープが当たってきました。ヴェルディは2点目を取れないと怪しい展開になるかも。
前半のラスト5分くらいからATにかけてマリノスペースとなり攻めるも決定機は生まれず。ヴェルディはゲームプラン通りというか上回る結果と内容だったのではないでしょうか。
逆にマリノスはその真逆。ACL疲れがあるとはいえ、まだ監督のやりたいサッカーが浸透していないと思われます。
後半開始時には両チーム交代無し。マリノスは早めに追いつきたいところです。
後半はお互いに一進一退、ゴール前でのチャンスが増えてきました。このまま1-0では終わらない雰囲気。
61分にはガンバからヴェルディに移籍の山見大登が交代出場。
62分、マリノスが宮市のシュートをエウベルに当たってゴールと思いきや、そのエウベルがオフサイドのためノーゴール。
宮市が入った後はマリノスのペースになるも、チャンスを逃し続けてヴェルディも手を打つとパワーダウン。再び五分の展開に。
81分には山見がドリブル突破からシュートも大きく外れました。ああいう位置からのシュート得意なはずなんですけどね。
しかしマリノスの猛攻が87分、エリア内でのヴェルディのハンドを誘いPKをゲット。
これをアンデルソンロペスが読まれながらも隅に決めて同点になりました。
そして93分、右サイドから松原が左足で蹴り込み逆転に成功します。一連の攻撃はヴェルディのクリアミスから始まったのがもったいない。
試合は1-2で横浜F・マリノスの逆転勝利に終わりました。
ヴェルディは2点目を奪えず、追いつかれたところでの戦い方が迷ったのかも。
マリノスは実力通りと言えば終わってしまいますが、開始直後のポープ・ウィリアムスのやらかしが警告に止まった幸運も勝因の一つだったと思います。
1993年5月15日のJリーグ最初の試合を懐かしむ趣向がこのカードにはたくさんありましたが、ヴェルディが前半早くに先制し、マリノスが後半2得点で逆転勝利するという得点経過と結果さえも、21年前をなぞることになったのは、数奇なことと言わざるを得ないですね。