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ロングスローとマジカルラブリー
蕎麦を食べていてふと思いましたが、年末のM1で優勝したマジカルラブリーは漫才ではないという論争は、蕎麦や寿司などの食べ方やメニューに文句を付けるのと似たようなものじゃないでしょうか?
ちょっと前に書いたことがありますが、
蕎麦も寿司も手軽に気楽に食べるものですので、アレコレ言うべきではないと個人的には思っています。こだわる人が勝手にこだわるには勝手だと思いますが、別にそば湯やそばがきに見向きもせず、蕎麦をつゆにドボンとつけて食べる人がいたっていいでしょう。寿司だってカリフォルニアロールやハンバーグ軍艦巻きだってありといえばありでしょう。
漫才だって同じことです。二人以上の人間が舞台上でマイクの前で客を笑わせたら漫才なのではないでしょうか。もちろんしゃべくり漫才が漫才らしいことは認めますが、これは漫才じゃないとか言い出すと楽しんでいられません。見て笑って終わりで別に良いと思います。
また、サッカーの高校選手権でロングスローを多用する戦術についても色々議論していますが、ロングスローだって別に禁止されていない以上は効果的ならそりゃやるでしょう。普通の投げ方だろうがハンドスプリングスローだろうが、得点につながる戦術に向いた選手がいるならやらない方がおかしいと思うのですが。
ショートパスを細かくつないで相手ディフェンスを切り裂いて最後はゴラッソなシュートを決めても1点ですし、ロングスローをクリアミスしてオウンゴールになっても1点です。
ロングスローが流行りすぎたら対策も出来上がってくるでしょう。サッカーの世界では新しい攻撃戦術によって得点が増え、それに対する新しい守備戦術が生まれて得点が減るというサイクルの繰り返しです。
もちろん過渡期には極端な状況が出てくるでしょうけれど、相手に戦術があればそれへの対策を立てるか、相手の戦術が意味を無くすくらいの実力差を付けるかしかありません。
今回のロングスロー戦術で言えば、
・相手のロングスローに対して、背の高い選手や競り合いに強い選手を増やして自陣ゴール前での危険を減らす。
_こちら側のパス回し、ボールコントロールの精度を上げてそもそもボールがサイドラインを割らず、相手がスローイン出来ないくらい試合展開を作る。
というのが対策になります。結局はサッカーの中で対抗していくしか無くて、批判的な意見の持ち主が批判的な意見をヤフーニュースのコメント欄に山ほど書き込んだところで意味はありません。
どの問題でも共通するのは、在り方の範囲を極端に狭めてしまったら、楽しむものも楽しめないということです。間口は広く取った方が楽しめます。当事者(M1でマジカルラブリーに負けた他のコンビや、ロングスローで失点を重ねた相手チーム)が文句を言うのはまだ分かりますが、赤の他人はアレコレ言わない方が良いんじゃないですかね。単純に見て楽しみましょうよ。