独裁的と言うよりは馬鹿にされているんじゃないですかね?
安倍首相を批判する人の中には、独裁者としてヒトラーにもなぞらえて非難する人もいます。
確かにこれまでの首相に比べると利益誘導なり国会での発言なり、資質に疑問を持つことも無くは無いのですが、そうはいっても歴史に残る凶悪な独裁者と並べて非難するのはさすがに無理があります。
独裁者としての罪と言うこともありますが、それ以前に威厳をそもそもそんなに感じない首相を捕まえて独裁者というのは違和感をずっと感じていたのですが、そうは言ってもいわゆる安倍シンパに属する人達と、反安倍の人達との感覚のズレはなんなのかな、と考えていて、ふと思ったんですが、安倍首相って周りの人に馬鹿にされてるんじゃないか? って気になりました。
首相が国民にイベントの自粛を呼びかけた後に補佐官やシンパの議員が平然とパーティーを開催しているのをみると、
「あー、はいはい、親分は頑張ってね、こっちは適当にやってるから」
感が半端ないように思えたのですが、どうなんでしょうね。
とても独裁者の目をビビって親分の言うことを確実に実行して敵を倒してやろう、という部下っぽさが全く見られないのですが、シンパの人達って本当に安倍晋三という人物を尊敬しているんでしょうか?
だとすると裸の王様みたいなもので若干可哀想にも思えてくるのですが、そもそも日本の歴代総理大臣で長期政権をやった人でも威厳があったのかなあ、という気もします。
さかのぼっていくと、小泉純一郎、中曽根康弘、佐藤栄作、池田勇人、吉田茂までが戦後、戦前だと少ないですね、桂太郎と西園寺公望、伊藤博文くらいでしょうか。
これらの首相の中で私が同時代的に知っているのは最初の二人だけですが、周りが怯えるような独裁的な振る舞いは誰もしていなかったんじゃ無いですかね。吉田茂は頑固ではありましたが、それは多分他の人も大差ないでしょう。
日本の歴史上で独裁的に権力を奮うような人物は、長期的に権力を維持できなかったかも知れません。その辺は日本の特性と言えるのかどうか分かりませんが、独裁的・高圧的でもなく、かといって庶民的でもない安倍首相は、後世にどのように語られるんでしょうかね。
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