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遠藤保仁のガンバ大阪からジュビロ磐田への期限付き移籍について

先週後半から試合結果以上にサッカーメディアを騒がせていたのが、ガンバ大阪のレジェンド、遠藤保仁のジュビロ磐田移籍報道でした。

ガンバサポーターは誰もが穏やかならぬ数日を過ごしてきたわけですが、ついに今朝、各種報道の通り、磐田への期限付き移籍が正式にプレスリリースされました。

遠藤 保仁選手 ジュビロ磐田へ期限付き移籍のお知らせ
https://www.gamba-osaka.net/news/index/c/0/no/11505/
遠藤 保仁選手が期限付き移籍加入
https://www.jubilo-iwata.co.jp/newslist/detail/?nw_seq=7482

第一報後に出た一部メディアからの、宮本監督との対立構造を匂わせるような報道に拒否感もあるのですが、選手は試合に出たい、監督は自分のサッカーに合う選手を出したいものです。

今回の件と関係なく、監督と選手が揉めている場合は監督の方を基本的には支持します。選手起用の権限、指揮監督権は必ず監督に属するものであり、それ以外の人間がアレコレ言うチームがまともに機能するわけがないからです。

良くある話として、ワンマンオーナーがスター選手を連れてきて、監督に起用を命令するようなことがあったら強くなるわけがありません。

それとは別に、また今回の遠藤のようにクラブに多大な功績があるベテランと、監督のやっているサッカー・使いたい選手にズレがある場合に、監督と選手どっちを取るか、という非常にやっかいな問題が出てきます。

遠藤にしてみれば先発で毎試合出場したいというのは当然です。しかし宮本監督にも言い分も理屈も当然ながらありますし、今年のサッカーはトータルで見れば去年一昨年よりは遙かにマシでしょう。先日の試合で勝って5位にありますが、未消化の試合を勘案するとACL圏内の3位もあり得ます。内容も結果も、宮本体制3年の中で最も良い状態です。

井手口が欧州に行く前のシーズン並みにプレー・コンディションが戻ってきて、さらに大卒ルーキーの山本が、怪我で離脱した矢島の穴を十分に埋めて、そしてその矢島も控えに戻ってきた今、遠藤がベンチに入れるかどうかも難しい状況になってきました。

先日の名古屋戦のような、途中出場で決定的な仕事も出来るでしょうけれど、他の試合もトータルで見るとちょっとどうかなとも思ってしまいます。

日本サッカー・Jリーグ・ガンバ大阪全てにおいて、遠藤保仁という選手は言うまでもなくレジェンドです。ガンバ大阪のクラブのこれまでの歴史を通じて最も重要な選手は誰かと言われたらまず間違いなく遠藤保仁の名が上がります。他の人の名前を挙げるのも無理です。

それでもなお、ガンバ大阪は遠藤保仁のためだけにあるクラブではありませんし、遠藤保仁もガンバ大阪のためだけにサッカー人生があるわけではないので、このような移籍が生じるのは仕方ありません。

それとは別の問題としては、山口・橋本・明神・二川といった黄金期を支えたベテラン選手の処遇については、いろいろファン・サポーターからは文句も出るでしょうけれど、それはそれでまた当然のことです。それでも、引退後に山口智は戻ってきてくれましたから、今後のガンバの経営陣・強化部の対応次第でもあるでしょう。

サポーターからはお別れというか、最後に一目見て、という要望がクラブに寄せられるのも当然だと思います。これほどの選手がセレモニー無しで移籍してしまうのはJリーグのこれまでの例から見るにあり得ないと思うのですが、期限付き移籍だと難しいところです。

まあ、一応は「期限付き」移籍ではあるので、来年にはしれっと戻ってきて普通にキャンプインして開幕スタメンとかやりかねないのがヤットでもあります。そもそもガンバが遠藤と再契約するか、出来るかどうかは全く分かりませんが。

しかし、正式発表は月曜だろうなと思っていて実際その通りだったのですが、朝8時とは思いませんでした。仕事早いな。

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