2024年11月24日全国地域CL3日目&JFLネット観戦の感想
昨日の天皇杯決勝はガンバ大阪サポーターにとって、辛く悔しく残念な結果に終わりましたが、サッカーは続いていきます。
それはガンバ以外にとっても同様で、今年は西京極のたけびしスタジアムにて、地域リーグからJFLに昇格するための最終決戦が11月20日・22日・24日と行われています。
私はまだ東京にいて月曜までの連泊中なので、チェックアウトせずに午前中から部屋にこもってネット観戦です。早朝から3時間以上、観光してきましたけれど。
ともかく、今年もJFL昇格目指して熱い試合が続いている地域CLです。
先日行われた1次ラウンドで勝ち上がった4クラブは、福井ユナイテッドクラブ、飛鳥フットボールクラブ、ジェイリースFC、VONDS市原FCです。
ここまでの第2節を終え、福井が勝ち点4、飛鳥が勝ち点3、ジェイリースが勝ち点2、VONDSが勝ち点1と1差ずつで綺麗に並んでいます。まだどのチームにも昇格と敗退の可能性がある状況です。
最終日の本日の第一試合は、10時45分から飛鳥対ジェイリースの対戦です。両者とも、第2試合にかかわらず勝てば2位以上、負ければ3位以下が決まります。引き分けだとジェイリースは敗退、飛鳥は第2試合次第です。
11分にはジェイリースの鋭いミドルがポストに当たります。どちらかというと、サイドから攻撃出来ているジェイリースのペースか。飛鳥のDF脇のポケットを執拗に使っています。
その後もジェイリースのサイドアタックを飛鳥が防ぐという構図は変わらず、39分、再三再四攻め続けた右サイドからのグラウンダーのパスに合わせてついにジェイリースが先制に成功します。
しかし直後の40分、飛鳥が高い位置でボールを奪い、最前線の選手に渡し、綺麗にDFを交わしてシュートを決め、あっという間に同点に追いつきました。
48分の飛鳥のCKでもゴール前で混戦になりますがゴールは決まらず前半終了。1-1でハーフタイムになりました。
後半開始から飛鳥が1人交代。同点かつ最後は何度もチャンスがあったとはいえ、前半の大半の時間帯はジェイリースのペースでしたからね。
6分にも飛鳥が、同点シーンのように高い位置でのプレスでジェイリースからボールを奪うシーンがあり、両チームの戦術的対称性が面白い。
10分にはジェイリースのCKから惜しいシュートがあるも決まらず、その後の混戦で交錯がありヒヤッとしましたが2選手とも立ち上がり、大事が無さそうで良かったです。
29分、ジェイリースのエリア外からのシュートがDFに当たってあわやというシーンもあり、その直後のCKはデザインされたプレーからボレーシュートを放つも惜しくもポストに当たりました。
35分、ジェイリースが前がかりになったところで飛鳥の前線がボールを奪い、カウンター発動。これをきっちり決めてついに飛鳥が逆転に成功します。得点を決めた選手がユニフォームを脱いでしまってイエロー食らったのはご愛敬でしょう。
後のないジェイリースは選手交代に活路を求め、ますます全体的に敵陣に人数を集めます。
42分にはまたもやカウンターで飛鳥が攻め、エリア内で倒されるもPKは無し。結構微妙な判定かも。
48分、ジェイリースのCKにはGKも上がってきてシュートするも決まらず、戻らないところに逆に飛鳥のカウンターで遠目からシュートするもポストに当たって決まらず。
そして試合終了。飛鳥フットボールクラブが逆転勝利を飾りました。これで暫定1位となり、第2試合で福井が勝てなかったらJFL自動昇格です。2位だとJFL最下位との入替戦です。
第2試合は13時30分からですが、その間に13時からJFLの最下位が決まる試合も行われます。
可能性があるのはクリアソン新宿、横河武蔵野、ミネベアミツミの3チーム。このうち横河とミネベアの試合も同時に見ることにします。3試合同時視聴だと細かく内容を見られませんが、これはこれで楽しいものです。ただ、私の環境のせいか、ミネベアの試合が頻繁に止まっていて見づらいです。
Honda対横河武蔵野の試合は前半スコアレスで終了。後半、Hondaが決定機を外したりしていましたが、60分に武蔵野がPKを獲得。これを決めて武蔵野が最下位脱出に向けて大きなゴールをゲット。
しかし82分、Hondaが同点に追いつき、武蔵野は再び暫定最下位に逆戻り。そして1-1のまま試合終了・・・。しかし、同時間帯の別の試合次第になりました。
ミネベアミツミ対浦安の試合も前半スコアレスで終了。後半も0-0のままでしたが、おそらく武蔵野が先制したという情報は入っているはずで、勝たねばならない展開でしたが、武蔵野が同点に追いつかれたという情報も来たはずで、ベンチワークはかなり難しかったかも。
そして90分、波状攻撃から浦安がゴールを決めてついに試合が動き、ミネベアミツミが敗戦。横河武蔵野が引き分けたため、最終節で順位が入れ替わり、武蔵野が残留確定、ミネベアミツミが地域CLの2位と入替戦となりました。
そして本日最後の大一番、地域CL第2試合はVONDS市原対福井Uの試合ですが、なんか開始前に審判団と市原の間で話していました。なんでしょうね。YouTubeのチャットではGKユニ色被りじゃないかという意見もありましたが。
さて、この試合は最下位の市原は3点差での勝利が必要と、かなり厳しい条件です。福井は勝てば1位で昇格決定、引き分け・2点差以内敗戦なら2位で入替戦です。
勝つしかないVONDS市原は、前半7分のCKにニアで頭で合わせて先制!
24分、FKからの流れでシュートを決めて福井が同点に追いつきます。このゴールまで攻守に精彩を欠いていましたが、これで変わるか。逆に市原が苦しくなりました。
33分の市原のCKからの攻撃は惜しくも決まらず。36分、福井の左サイドからのクロス気味のシュートはクロスバー。
そして40分、市原がサイド攻撃からシュートを豪快に蹴り込んで2点目ゲット! 再び勝ち越し、後2点の状況に戻しました。試合はこのまま前半終了。
後半は交代なしで開始。開始直後の市原のロングスローからのシュートは決まらず。その後のCKでも惜しいシュートがありました。
23分から市原が連続シュートで猛攻を仕掛け、24分にとうとう3点目のゴールを決め、これで3-1。後1点で逆転2位になります。
しかし福井も28分、クロスボールに市原のGKが出るも触れず、折り返しを福井が決めて再び1点差に戻しました。
35分、市原がCKから完璧なヘッドでゴール。4-2とシーソーゲームが続きます。
39分、サイドアタックから折り返してシュート、こぼれ球を再び折り返してシュートを決めてまたもや、1点差の4-3になりました。
41分、市原が見事なミドルシュートを決めて5-3。もう訳が分からなくなってきました。
VARがなく、負傷中断もないのに6分ものアディショナルタイムが追加された49分、攻め続けた市原が6点目を奪い取り、3点差をつけて福井を逆転します。
そして53分過ぎまで続いた歴史的な試合は、6-3で幕を閉じ、VONDS市原が後生語り継がれるレベルの大逆転で2位に滑り込みました。
これで今年の地域CLは1位が飛鳥フットボールクラブでJFL自動昇格、2位が大逆転のVONDS市原FCでJFL最下位チームとのアウェイ入替戦一発勝負に挑みます。
しかし、第1試合の逆転劇でも十分面白かったのに、第2試合ではとんでもない試合になりました。昨日のうちに帰阪して、今日は西京極での生観戦にした方が良かったなあ・・・。
試合終了後、失意と絶望の中にいるはずの福井サポーターが大声でチャントを歌っていたのが切ないですね。それだけ思い入れのある人が多いのでしょう。
やっぱり、サッカーの応援は止められないものです。