日本代表の4年毎の非継続性に終止符を打つべき
森保監督の2年間続投という一部報道もありましたが、実際にどうなるか決まるのは少なくとも年明けになるそうです。個人的にはなんとなくですが、森保監督は契約延長を断るんじゃないかなと思っていますが、どうなるでしょうかね。
日本代表監督が前回のワールドカップ後から4年間、続けて監督をしたのは今回が4回目です。これまでの3人は、トルシエ・ジーコ・ザッケローニと全て外国人でした。
過去の日本人監督でのワールドカップ出場は、
1998年大会 予選中に加茂→岡田への交代
2010年大会 予選中にオシム→岡田への交代
2018年大会 予選中にアギーレ→ハリルホジッチに交代、大会直前にハリルホジッチ→西野に交代
と、まあまあ波瀾万丈な流れの上で、急遽選ぶ以上は日本をよく知る日本人しかいない、という感じで決まっていました。
この森保監督が、日本人の日本代表監督として初めて、4年間強化を続けて予選突破して本大会出場、そしてGL突破をした監督となったわけです。
結果や内容にはいろいろな意見があるでしょうけれど、ひとまずは4年間一応は継続した強化が出来てきたわけで、その点では良かったと思いますが、それよりも長い期間、すなわち8年や12年といった間隔で見ると、代表の強化方針が一貫していたようには思えません。
2002年の本大会後、協会幹部といろいろ軋轢のあったトルシエに辟易したのか、内容に不満があったのか、次の監督は日本をよく知り選手を過度に拘束しないという触れ込みでジーコに決まりました。
2006年の本大会後、今度は本大会での惨敗で傷ついた日本代表を癒やすべく、半ば強引にオシム監督の就任となりました。そして病気によって岡田監督となり、本大会直前に守備的サッカーに舵を切ってGL突破を果たしました。
2010年大会の後、守備的サッカーではなく「自分たちのサッカー」のため、ザッケローニを招聘しました。そしてアジアカップと予選は良かったものの、本大会では初戦で逆転負け、2戦目で引き分け、3戦目で惨敗と、ジーコ時代と同じ戦績で終わりました。
2014年の惨敗後、世界で戦うサッカーを目指し、アギーレ、次いでハリルホジッチを呼び、予選は通過したものの、大会直前に選手・監督・協会の間でグチャグチャになったようで、更迭、次いで西野監督就任の運びとなり、本大会では急造チームながらGLを突破しました。
こうしてみると、日本人監督と外国人監督で行き来しつつ、また、どのようなサッカーで戦うかも4年毎に変わってきたように思えます。
サッカーの潮流自体も当然変わってはいますが、それ以前に「日本サッカーとは何か」という問への答えを出さないまま、対症療法的に監督選びをしていたようにも見えてしまいます。
オシムの言っていた、
「日本サッカーの日本化」
という命題には、ずっと答えを出せない、あるいは出さないままでしたが、2010年、2018年、そして2022年と日本人監督でのGL突破を考えると、ある程度は部分点がもらえるレベルの解答は出来つつあるのではないでしょうか。
ここからの4年で、またブレて大きな変更をするよりは、今の方針の継続(森保監督継続とは限りません)で戦っていくべきではないかと愚考します。