iPhoneが指紋認証・USB-Cを採用しないのは生体情報などセンシティブなデータを守るためではないか?
Appleが毎年恒例の9月の新製品発表イベントを行い、iPhone13などの発売をリリースしました。最近ではいつものようにイベントが近付くにつれてリーク情報の精度が増していって、結局今回も大して驚きがない発表会となりましたが、一番の目玉はUSB-C・指紋認証スリープボタンを採用したiPad miniでしょうか。一番単価の高いiPhone13がわくわく感よりも失望感の方が大きいのが何とも今のAppleを象徴しているようにも思えます。
現行の最新iPhoneに対する一般人の失望感は
・ライトニング端子継続(USB-C不採用)
・FaceID継続(指紋認証不採用)
・ノッチ継続(パンチホールor画面下カメラ不採用)
この3点が原因だと思います。
ノッチは狭まったのに表示情報が変わらないという、利用者を煽ってるのかなとも思える無能さです。同時発表のiPad miniが現行Airと同じく指紋認証スリープボタンを採用したことで、
「なぜiPhoneにも搭載しないのか?」
という非常にまっとうで素朴な疑問を抱いてしまいます。
これは同じくライトニング端子にも言えることで、iPadシリーズでは無印iPadを除いて、ProもAirもminiもUSB-Cになっているのに、くっそ高いiPhoneは全てライトニング端子です。
なぜかたくなにAppleは最新のiPhoneに指紋認証もUSB-Cも採用しないのか、という謎は、世界中で疑問を持たれていますし、それに応じてかシェアも下がっています。それだけが原因ではないでしょうけれど、今のiPhoneが魅力を失っている原因であると言っても過言ではないはずです。
iPadが登場したときは、単に大きなiPhone的な扱いを受けていましたが、10年経ってみるとiPhoneもiPadも棲み分けが出来るようになりました
iPadはPencil、キーボード、SplitViewなどによって複数アプリを使って仕事やクリエイティブな作業にも向いたデバイスとなり、一方iPhoneは、Apple Watch・AirTagとの連携によってAppleユーザーの生体情報を含むあらゆる情報を扱うデバイスになりました。
個人的にここが、USB-C・指紋認証スリープボタンを採用しない一因なのではないかと密かに推測しています。暗号化されて容易にハッキング出来なくなっているとはいえ、FBIやイスラエルがテロ捜査のためにiPhoneを執拗にハッキングしていることもあり、AppleはiPhoneに保存されている個人のセンシティブなデータを出来るだけ守ろうとしているはずです。
一方でiPadにはApple Watchをつなぐことはありません。アプリの大半はiPhoneと共通とは言え、センシティブなデータはiPadにはiPhoneほど入っていません。
もしかすると、今のiPad Air、発表されたばかりのiPad miniで使えるスリープ兼指紋認証ボタンは、センシティブなデータを扱うiPhoneに搭載するには、セキュリティ的に不十分とAppleが判断しているかも知れません。
同じく、Appleがコントロール出来るライトニング端子ではなく、USB-C端子での接続だと、Appleが想定できないor防御できないようなハックをされると考えているのかも知れません。
これらの理屈はパンチホールor画面下カメラには出来ない理由にも転用出来るでしょう。すなわち、iPhoneのロック解除のためにFaceIDを使用する以上は、FaceID対応カメラにはかなりの高度な技術と部品が使用されているため、画面下に埋め込むことも、パンチホールのように小さくすることも現状では出来ないという理由を予想できます。
上記は個人的な邪推ですが、Appleの対応の遅さ・無視を決め込む姿勢はなかなか理解しがたい以上、何らかの「したくても出来ない理由」が存在すると考えるのは、そう的外れではないかと思います。
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