56、外国人材の受け入れ
日本の労働人口減少と人手不足は待ったなしですね。
仕事はあるのに、人がいないために経営が成り立たない
という事態も発生しています。
そこで、外国人材の受け入れが始まっています。
日本の大学や専門学校に留学している外国人を卒業時に採用して、
社員にすることも考えていかなければなりませんね。
また、近年は外国人技能実習生の制度があり、
そこからの採用を実施している企業もあります。
そこで起こるのが、教育内容や文化の違い、考え方の違いですね。
日本社会はこれまで、日本列島の一律の教育の中で
育った人を採用し、仕事をしてもらっていました。
それによりある程度一律の常識のもとに
社員教育をすることができました。
しかし、外国人を受け入れるということは
宗教も文化も違う人を受け入れることになり、
暗黙の了解が通用しなくなります。
仕事を定義化してわかりやすくし、
役割や依頼する業務の幅も明確にしなければ、
うまく理解されず、思うように働いてもらえないでしょう。
それは働いている外国人の問題ではなく、企業側の理解不足なのです。
業務内容を整理する事が、これから多様な人材を受け入れ
戦力となってもらう礎となっていくでしょう。
(人材定着指導士テキスト:第7章8項)