嫋やかな夢見


背を撫でられる感覚は軽くて、暖かくて、ひんやりしてここちよい。
実体を持たない彼らは、わたしに触れては消えていく。

うんと背伸びをして、殻を破る

目醒めた星の王子さま
燕を飛ばして、誰かを救おう

渡り鳥は微笑んだ

息をして、差し出した手を握る
まだ歩ける、大丈夫
たくさん眠って、夢の中を駆け巡る

たくさんのたからものが傍にある
だから大丈夫

色々なものを諦めるには、早すぎるから

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