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ヒストリック職工デッキ探究 菓子職人の奥の手コンボ/Confectioner Combo【Historic Artisan】
ようこそ甘歯村へ、はれのちしとどです。
よろしくお願いします。
※本記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。
題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。
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更なる職工を求めて
今回は、なにか戦績のあるデッキの紹介ではなく、今後ヒストリック職工で使えるかもしれない構築や戦術を探すあそびです。
まずはこちらのデッキをご覧ください。
※現在の最新版はこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1699184351154-TT8gIUGsce.png?width=1200)
一旦、【菓子職人の奥の手コンボ】と名付けました。
深い意味はありません。
『エルドレインの森』に収録された《実験的な菓子職人》によって成立した、半無限の必殺技を搭載したコンボデッキです。動かし方については、各主要カードを見ながら追っていきます。
※MTGアリーナにインポートできるサンプルデッキリストを添付しておきます。(英語)
主要カードとその働き
《実験的な菓子職人》
![](https://assets.st-note.com/img/1699177557814-qDdALX951a.jpg)
まず、このデッキになくてはならないパーツの1つが、先ほども名前を出した《実験的な菓子職人》です。出たときに誘発する食物1つの生成に加え、食物の生け贄に応じて、1つにつき1体のネズミ・トークンを生成します。
《ペレグリン・トゥック》
![](https://assets.st-note.com/img/1699177779514-zigINo7xjs.jpg)
これに『指輪物語』に収録された《ペレグリン・トゥック》の能力を合わせることで、ご存じの方も多いであろう下記のコンボがまず成立します。
《トゥック》がカードを引くために、食物3つを生け贄に捧げる。
《菓子職人》の能力が誘発して、ネズミ・トークンが3体生成される。
《トゥック》の能力により、ネズミ+食物が3セットに置換される。
ライブラリーが続くかぎり、ネズミを生成しながらカードを引ける。
食物3つの下準備さえあれば、お手軽無限トークン+無限ドローです。
相手が無防備であれば無限のネズミ・トークンだけで勝つこともできますので、その場合は相手のターン終了時に無限コンボを決めるのが吉。
《菓子の復讐の夜》
![](https://assets.st-note.com/img/1699178648873-Y5TmNaldhr.jpg)
上記のコンボに加えて、《菓子の復讐の夜》を設置することにより、《トゥック》の能力で生け贄にする前の食物・トークンから緑マナを得ることができます。無限ドロー中に食物はアンタップ状態で出し直されるので、緑マナも無限に手に入ることになります。
また、コンボに使うカードが多いせいで大量のマナを要求する場面もありますので、マナ加速手段として先に設置することもしばしばあります。序盤に出した《レンバス》がマナ加速になったり、食物・トークンと合わせて破壊されづらいところも美点です。
少し逸れた話ではありますが、無限ドロー中の無限マナから追加の《菓子の復讐の夜》や《レンバス》を設置することで、《菓子の復讐の夜》の全体強化能力を使用して勝つパターンも存在します。
勝つための手段
ここまでの動きは、主要3カードを使用した無限コンボの説明でしたが、ここからは私が辿り着いた無限コンボの先の勝ち手段をいくつかご紹介します。
《奥の手》
![](https://assets.st-note.com/img/1699179086768-U5Lymjuc43.jpg)
無限コンボ中に、食物・トークンが出ることで「アーティファクトが1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび」が誘発し、その食物・トークンが《菓子の復讐の夜》で緑マナを生み出して、《奥の手》のマナの支払いに充てることで無限ライフドレインが成立します。
また、自然とアーティファクトが並ぶデッキ構成なので、クリーチャー除去としても機能するのが優秀です。
《甘歯村の魔女》
![](https://assets.st-note.com/img/1699181422855-sRyit3xgqz.jpg)
『エルドレインの森』のコモンである、《甘歯村の魔女》もコンボのフィニッシャーとして機能します。
対戦相手を対象に取ったり、食物・トークンを1個ずつ生け贄にしなければいけない点で操作が煩雑ではありますが、戦場に出た段階で食物生成の仕事を終えていることや、スタッツの高さも職工では評価できますし、
無限ドロー+無限マナのコンボ中に《魔女》を引き込んで展開した場合、あとは、「マナを払って食物を生け贄にすると、2点火力+ネズミと食物1セット」の動きを繰り返すだけで勝てるので、これ以上追加でカードを引く必要がないというのも利点です。
(※マナが足りなくなって、再度無限コンボを始動することはあります。)
そのため、勝ち手段になるコンボパーツがデッキの底に埋まっていた場合の、保険の勝ち手段としての役割を持てるカードです。
※2023/11/05 22:00 追記
《トゥック》のドロー能力をスタックに乗せたまま解決せずに、ネズミと食物が出た段階で次のドロー能力を起動すれば、カードを1枚も引かずに生け贄とトークン生成だけを繰り返すことが可能でした。アリーナでは、フルコントロールにする必要があります。
《闇の森のコウモリ》
![](https://assets.st-note.com/img/1699182250956-oR3xxurcrd.jpg)
今回は枠の都合で採用しませんでしたが、《闇の森のコウモリ》もコンボの勝ち手段として優秀です。
最大の利点は、操作が少ないこと。
トークンを生成するか生け贄に捧げれば、勝手に相手のライフが減るので、《コウモリ》を出して無限コンボを続けるだけで勝てます。
4マナなので他のカードに比べると若干重さが気になりますが、飛行を持っているのも強いですし、十分採用圏内です。
《死の夜番のランパード》
![](https://assets.st-note.com/img/1699182566667-sTw240kq4j.jpg)
今回勝ち手段として選定した最後の候補が、『テーロス還魂記』出身の《死の夜番のランパード》です。
こちらは無限マナによって、無限に出たネズミを生け贄にすることで対戦相手のライフを吸い切る方向から勝ちを狙います。
《奥の手》と同じく2マナという軽さで戦場に出すことができ、ゲーム序盤は高いタフネスを活かしてブロッカーとして活躍することも可能ですが、その運用をすると何かの拍子にやられてしまうのが玉に瑕。《甘歯村の魔女》と同じく非常に操作も煩雑であり、この世に存在するあらゆる除去が効くのもツラいので、今回は採用を見送っています。
その他、デッキについての補足情報
デッキ内のコンボに関わるカード以外について、特に書いておいた方が良いと思われるものをいくつか紹介します。
![](https://assets.st-note.com/img/1699183460363-bIkeyYOht2.jpg)
《カルニの庭》
今回のデッキリストでは、ゲーム序盤のパーツ集めの動きに、Pauper※フォーマットの【カルニ・ブラック】を参考にしています。
※Pauper・・・コモン限定の60枚構築。
※【カルニ・ブラック】のデッキリストについては、晴れる屋を参照。
0/1のトークンをブロックに回しながら《命取りの論争》などのコストに充てることで、ダメージを凌ぎつつ、コンボパーツを探すことが可能です。
![](https://assets.st-note.com/img/1699184124952-xppCTOrkAX.jpg)
《エネルギー屈折体》
無限ドロー+無限マナに入ったものの、黒マナが出ずに勝ち手段が出せない場合の保険として採用しています。どうせ緑マナは無限にあるので1ターンに何度でも使えるこちらを優先していますが、ゲーム中に細かくマナフィルターとして使える《予言のプリズム》との差し替えも考慮できます。
![](https://assets.st-note.com/img/1699184587564-QVzsX3xQA8.jpg)
《カザド=ドゥームのトロール》
【カルニ・ブラック】でも常套手段となっている、色マナを安定させるために『指輪物語』の「基本土地・サイクリング」を行うカードを採用しています。中でも《トロール》は、戦場に出たときの攻撃力が高く、コンボパーツが除去されてしまった場合の勝ち手段として有効です。
おわりに
以上、私が大好きな盤面ガチャガチャ系コンボデッキを紹介しました。
勝ち手段や序盤の動きの選択、コンボに入る流れの練習など、大変研究しがいのあるテーマです。
実際の対戦では、サイドボードから対策カードの雨あられを受けたり、持ち時間の残りにも気を配らなければいけないなど、コンボデッキを選択するには様々なハードルがありますが、みなさんもよかったら盤面ガチャガチャしてあそんでみてください。
ありがとうございました。
![](https://assets.st-note.com/img/1699185080063-xtm8kx2aQP.png?width=1200)