『ファウンデーションズ』ヒストリック職工目線で見る赤のコモン・アンコモン
職工おじさん、はれのちしとどです。
よろしくお願いします。
『ファウンデーションズ』および『ファウンデーションズ ジャンプスタート・ブースター』に収録されるカードの公開されましたので、今回は「ヒストリック職工」目線で新カードを見ていきます。
私の視点で強そう・面白そうだと思ったコモンやアンコモンが中心です。
◆アンコモン・赤
《溜め込むドラゴン》
様々なアンコモン収録を経て、アリーナにもアンコモンで舞い降りる元・レアカードのドラゴン。貴重なアーティファクトのサーチ手段ではありますが、手札に加えるのが死亡時なので5/4/4・飛行を失ってまでやりたいかと言われると微妙。
あくまで中堅のフライヤーとして扱い、保険としてアーティファクト・クリーチャーを握らせておくなどする方が安定するかもしれません。
《精神灼き》
3/3/2・先制攻撃、かつ「対戦相手1人が白か青のインスタントやソーサリーを唱えたとき、そのプレイヤーに2点ダメージ」。『基本セット2014』のレアですが、狭すぎる色対策が祟ってか、時代の流れでアンコモン化して職工ワールドにやってきました。
職工の青では、【テラー】系のデッキなど軽いインスタントやソーサリーを大量に唱えることが即ちデッキの強さになっている場合がありますので、そういったデッキ相手には致命的なメタカードになります。
《かさ上げ》
「フラッシュバック」が付いた《憤激解放》の上位互換。
墓地から唱えようとするとかなり重いですが、いつか役に立つ日がくるかもしれませんので無いよりはあった方が良いです。パワーが一気に上がるので《ドスン》したりするデッキとは好相性。
《まどろむケルベロス》
「陰鬱」達成時のエンドにしかアンタップしないので、積極的に攻撃に参加させたければ生け贄や除去を多用するデッキでの採用が良いでしょう。
2/4/2と非常に優れたマナレシオを持っているので、サポートしてあげればこれが殴っているだけでも勝てます。
《ゴブリンの交渉》
マナフラッドに強いクリーチャー除去。
余剰ダメージ分のトークンをばら撒くので、ランプやコントロールなどの遅めのデッキに採用してフィニッシャーに充てるのも面白そうです。
《シヴ山のドラゴン》
往年の名カードが初のアンコモン収録で職工に襲来。
6/5/5・飛行とこれまでの職工ドラゴンと比べるとひと回り優秀なサイズを持っており、シンプルに1マナで行える火吹き能力もフィニッシャーとして十分な迫力を持っています。
惜しむらくは「親和(アーティファクト)」でもっと軽くなる《焼炉のヘルカイト》がすでに存在していることでしょうか。
《ドラゴンの調教師》
4/4・飛行が付いてくる、1/1の人間。
このサイズの飛行を持つトークンを生成するカードは珍しいですし、本体の方に戦闘能力を求めなくていいので、生け贄にしてリアニメイトしたり、ブリンクさせたりすることで、「彼も、彼も、彼も一緒に育ったの!」という状況に持っていくと面白そうです。
《ハゾレトの侍臣、アネプ》
タフネスの低さは気にかかりますが、伝説ですし、どんどん攻撃して「督励」から後続を引き込んで行く方が強いでしょう。
「職工ブロール」の統率者としては、統率領域からの追加マナ支払いが厳しくなっていくでしょうから、若干不安定かなと思います。
《山崎兄弟》
戦場にちょうど2体だけならレジェンド・ルールを無視できる3/2/1の侍。
2体並ぶことで4/3・速攻・武士道1となり、3マナのクリーチャーとしてはハイスペックになります。兄弟愛ですね。
ちなみに自分だけが《山崎兄弟》を使用している場合は問題ありませんが、ミラーマッチになってしまうと対戦相手の《山崎兄弟》によってルールが適用されてしまう現象が互いに起こるため、非常に戦いづらくなります。
「山崎ミラーなんかあるワケないだろ」とお思いでしょうが、それがあるのが職工会の良いところです。
《激情のゴブリン》
ブロック阻害能力を持つ1マナのゴブリン。
マナの支払いこそありますが、過去の「スタンダード」でアグロデッキに採用された、実績のあるカードです。ゴブリンで群れるのであれば、速攻を与えるカードも多いので奇襲を狙ってもいいですね。
《稲妻破》
シンプルに対戦相手に3点ダメージを与える1マナのソーサリー。
職工範囲では長らくプレイヤーへの1マナ火力は2点が相場でしたが、役割を限定することで遂に3点の大台を実現しました。赤単やイゼットの果敢系デッキを強く後押しする1枚になると予想されます。
《貪欲なる後継者、イヴォラ》
トランプル、血・トークンの生成、カードを捨てた際の自己強化のそれぞれが噛み合っており、単体で使ってもそれなりに強そうですが、やはり他の手段でもカードを頻繁に捨てる【マッドネス】での活躍が期待されます。
《陽気な勇者、クレオン》
使い捨ての呪文を大量消費しがちな「英雄的」にとって、呪文の対象に取るだけで疑似ドローを行ってくれるのは頼もしく、「二段攻撃」があるので強化先としても優秀。【英雄的】に採用するうえで、自己強化能力がないのは気にかかりますが、息切れ防止に試してみたいカードではあります。
《電光の姫将軍、クレート》
《衝撃の震え》を内蔵しており、【ゴブリン】ならばアグロ型でも無限頑強型でも活躍できそう。《ゴブリンの女看守》や《ゴブリンの首謀者》で手札に加えられるコンボパーツというだけでも価値はありますし、盤面次第ではどんどん殴ればいいので、アグロとコンボの複合も叶えてくれそう。
◆コモン・赤
《アクロスの十字軍》
トークン生成で横に広がっていくタイプの「英雄的」能力を持つ珍しいクリーチャー。職工環境でのライバルは多いですが、一風変わった性能なので必要とされる場面もあるかも。
《ゴブリンの投火師》
デメリットなし&タップのみでライフを狙える1マナのクリーチャーは初。《槍播き》の自爆はデメリットに入らないというのであれば2枚目で、むしろ2種類になったことで軽量のバーンデッキとして成立していく可能性もあります。
《ゴブリン奇襲》
《君は二匹のゴブリンを見つけた》の同型。
インスタント・タイミングで唱えられることや、クリーチャー・カード以外からトークン生成を行なえることがメリットになるデッキであれば、8枚体制になったことに意味が見出せるかも。
なお、『ジャンプスタート』にはアンコモンでの収録ですが、『ファウンデーションズ』にコモンで収録されていますので、ワイルドカードを使用する場合はコモンの方が負担が軽いかと思われます。
《サテュロスの重装歩兵》
《心火の英雄》という強力なライバルが「アルケミー」での再調整を受けて弱体化した今、【赤単英雄的】の新たな軸として期待が持てる1枚。
とは言え、あちらも完全に使い物にならないわけではありませんので、追加人員共々デッキを彩ってくれるでしょう。
《噴出の稲妻》
1マナ2点、5マナで4点の「キッカー」付きの火力。
マナフラッドに強くなるとは言え、追加コストがちょっと重いのが気になりますが、《ショック》の採用が検討できるデッキならこちらも問題なく採用できます。
《弾けるサイクロプス》
概ね、焼かれづらくなった《窯の悪鬼》。
一応インスタントやソーサリー以外にも反応するので、オーラや装備品などで強化する方向性もあるかも知れません。《かさ上げ》などのパワーを倍にする呪文あたりも好相性。
◆おしまい
今回はここまで。
ヒストリック職工目線で見る『ファウンデーションズ』のコモン・アンコモン(赤)でした。ご清聴ありがとうございました。
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