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従業員数50人までの企業向け! 面接官のスキルアップをしよう

面接官の役割と重要性

「思っていたスキルを持っていなかった・・・」「面接のときは優秀そうに見えたが、いざ一緒に働いてみると何か違うかも・・・?」そのような採用のミスマッチは、企業にとっても従業員にとっても不幸せな結果を生んでしまいます。特に、従業員数が少ない企業では、一人の従業員が会社の組織風土に与える影響も大きく、適切な採用面接を行うことが重要になります。その中で面接官は企業の顔として候補者に対面し、適切な人材を見極めるという重要な役割を担っています。それゆえ、面接官のスキルアップは企業風土の醸成や事業の成果に直結する重要な検討事項といえるでしょう。

面接官に求められるスキル

面接官に求められるスキルは多岐にわたりますが、ここでは特に50人以下の企業で重要とされるスキルについて紹介します。

①立場を柔軟に使い分ける力
面接官は候補者を選んでいると同時に、候補者から選ばれてもいます。面接官は、候補者が自社に貢献できる人材なのか選定する評価者の顔、候補者から就職先として選ばれる被評価者の顔、そして候補者が理想のキャリアを歩んでいくために自社の環境が適切なのか考えるキャリアカウンセラーの顔、この3つの顔をシームレスに使い分けながら面接に挑んでいます。面接官の質問が、どの顔の立場でどういう意図でなされたものなのか、面接官自身は他者に説明できるまで言語化しておく必要があります。
特に従業員数が少ない企業では、採用のミスマッチを起こさないことは大企業以上に重要なのではないでしょうか。企業と個人の両者が幸せな決断をできるよう、面接官は3つの立場を必要に応じて使い分ける必要があります。

②公平に判断する力
人間だれしもバイアスを持っています。例えば、大企業出身者・高学歴な人は優秀であると考えたり、自分と同じような経験をしている人を評価したりしてしまうことがあります。そこで大切なのは、自分が持っているバイアスをメタ認知することです。バイアスをゼロにすることは難しいですが、自分のバイアスに気づいて、客観的に網羅的に判断できるようになれば、面接での均質で公平な評価につながるでしょう。

面接官のスキルアップ方法

上に挙げたような面接官のスキルは、社内の全員が持っていて損はないスキルです。特に小規模企業では、特定の少数社員だけでなく従業員の多くが面接官を担当しているような場合もあるでしょう。そのためにも、以下のような方法で面接官のスキルアップを実施していくことが考えられます。

①自分の面接の様子を見返す
オンライン面接では、面接の様子を録音・録画していることも多いのではないでしょうか。自分の面接姿を見返す・聞き返すことで、自分の癖に気づいたり、候補者からはこのように見えていたのか、という風に自分の態度を客観視したりすることができます。自分のことを振り返るのはストレスのかかる作業かもしれませんが、必ず新しい気付きがあるでしょう。

②経験
シンプルですが、経験を積むことは重要です。面接で候補者の何を評価したいかは個社ごとに異なります。そのため、書籍や外部講習へ参加し面接の一般的なスキルを習得することに加えて、自社独自の判断軸を理解し質問するスキルが求められます。初めのうちはベテラン面接官と一緒に面接に入り、ベテラン面接官の所作や質問の仕方を吸収するのが良いでしょう。また、自身の面接途中の質問や態度について、面接終了後にベテラン面接官からフィードバックを貰うことも大きな成長につながるでしょう。

いかがでしたでしょうか。面接官のスキルアップは、企業の採用成功に直結する重要な要素です。適切な学習を通じて面接官の能力を向上させることで、社員と企業どちらの成長にも貢献できることでしょう。本記事が、採用面接に悩む方の一助となれば幸いです。

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