【大切な一冊】『世界一幸せな子どもに親がしていること』
自分はこれでイイのだろうか...?
ふと思うときに何度も読み直したい本の一つが、
『世界一幸せな子どもに親がしていること』
という本。
———“オランダでは95%以上の子どもが自分自身が幸せであると認識している”
オランダ人と結婚した、アメリカ人とイギリス人のお母さんの視点で書かれた本書。
子育てにおける文化的、社会的慣習の違いを分かりやすく伝えてくれている。
勿論、ここはオランダではなく日本だ。
幸せの定義も人それぞれだ。
私は本書の“幸せ”に共感している一親だ。
ここでの“幸せ”は、
⚪︎自己認識をちゃんともっていて
⚪︎家族と深い絆があり
⚪︎誠実な友情を築くことができ
⚪︎周囲の愛情を感じ取り
⚪︎自分の居場所をきちんとみつける
ことができること、と書かれていた。
(こうやって書かれると、簡単なようで難しいことばかり...!なんて思ってしまう)
20歳未満の自殺率が増加傾向を辿る日本において、大人としての立場で、できることは何だろうと胸がギュッとなる。
本書の中での幸福は、経済的な幸せというよりは、自己実現の幸せ、個人が全体的にどのくらい生活を楽しんでいるかを指しているそうだ。
「幸せというのは、何かをたくさん持っていることではなく、自分の持っているものや、自分の置かれている状態を受け入れること」
「オランダでは、自分のありたいように生きられるし、子どもにとっては、成功するための外部的なことよりも幸せな気持ちでいられることが大事であるということ」
「今日の親の特徴として言えることは、心配に囚われているということ。子育てをするうえでいろいろなことを気にしすぎ、何ごとにおいても疑いを持った目で判断し、何度も考え直しては罪悪感を持ち、自分自身を追い詰めてしまっている」
グサグサと自分に刺さる言葉があった。
花が好きな人は、花を摘んで飾る。
花を愛する人は、咲いた花の土に水をやる。
問題は、誰が“主語”か?
「あなたはどう思う?」
意見を形成し、表現する助けをする。
否定的な感情も含めて。
相手の主語を尊重したメッセージを受け取る。
親として、大人として、
会話も対話も、誰でもできる(もちろん、non-verbal も含めて )。
月曜日、ちょっとだるそうな息子との別れ際に、「今日は10分早めに迎えにいくね」と伝えた。
理由は朝、「本当は家でゆっくりしたい」と言われたから。
仕事があるから、10分が私の限界だけれど、少しでも穏やかで、あたたかい心持ちでいてもらえるにはどうしたら良いかと親なりに思いを馳せる。
立派で大きなことができる訳ではないけれど、
感情剥き出しな日々もあるけれど、
つい自分を主語にしてルールを押し付けてしまうけれど、
小さな約束を守れる大人でありたいな、と思う。
今日も心の荷下ろしをしながら、忙しく過ぎる母の毎朝に思いを巡らせる。