"今"を全力で
10月3日
リーグ戦の全日程を終えた。
サッカー人生の中で最も苦しくて辛いシーズンだった。
FCの一員として、開幕戦を迎えるまでは主力として戦っていた。
しかし、開幕戦を終えた翌週からすべての試合でベンチ外登録。
ベンチ外になってからは、すべてのベクトルを自分自身以外に向けるようになった。
それに加え、なぜベンチ外になってしまったのかという過去の話をひたすら引きずってみたり、このままでは来シーズン以降の立ち位置も自分自身が思い描いていたものと異なってしまうのではという不安と葛藤してみたり、全くと言っていいほど目の前の練習や目の前のワンプレーに目を向けることをしなかった。
その結果、自分自身を自分自身で追い込んでいき、どん底まで落ちた。プレー面もマインド面も。
その最中、開幕戦以降も主力で戦っていた同カテゴリーの同期メンバーたちは最終節終了とともに、1つ上のカテゴリーに昇格していった。
この光景を目の当たりにした自分は、本気で今の現状から抜け出したい、変わりたいと感じた。尊敬する4回生の支えもあり、徐々にサッカーを楽しめる状態に回復することができた。
そこからの毎日は、チームで一番声を出し、一番体を張り、一番勝負にこだわることを意識した。過去や未来のことは忘れて、目の前の練習に全力で取り組むようになった。
結果的に、同期のメンバーからは1ヶ月遅れという形にはなったが、1つ上のカテゴリーに参加させてもらえるようになった。
最終節が終わってからの1ヶ月でどんな変化が起きたのだろうか。
1ヶ月でサッカーが上手くなったわけではないし、フィジカルが飛躍的に向上したわけではない。
しかし、"今"を全力で生きるための努力をするようなった。
『人生は連続する刹那であり、過去も未来も存在しません。あなたは過去や未来を見ることで、自らに免罪符を与えようとしている。過去にどんなことがあったかなど、あなたの「いま、ここ」にはなんの関係もないし、未来がどうであるかなど「いま、ここ」で考える問題ではない。』
ー嫌われる勇気ー
この言葉は、自己啓発書「嫌われる勇気」の一説である。
今シーズンを通して、この言葉が指す意味の重要性を体感したように思う。
"今"を全力で生きることができていない人間ほど、過去や未来に甘えを探す。本気で変化を起こそうとしている人間は、過去や未来のことなんて忘れてしまうくらいに"今"を全力で生きている。
1つカテゴリーを上げることはできたが、自分の目標はトップチームで活躍し、Jリーグのクラブからオファーをもらうことである。
その目標達成を目指す過程では、様々な苦しい体験をするだろう。
しかし、どんな時も"今"を全力で生きていこうと思う。
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