見出し画像

またどこかで。

何度も、一度出会った人とくっついたり離れたりする経験をした。
恋人も仕事仲間も友人もそのほかも。
誰にでもあることだ。

一度くっついた人と離れたり別れたりすることは、時に悲しくなることもある。
あんなにわかり合ってた気がしたのに、どうして離れるんだろうって。
悲しくて、からっぽになってしまったような気持ちになる。



私は基本的に、人と一緒に買い物に行くのがあまり好きではない。
たぶん女子あるあるなんだけど、一緒に買い物行こうという話がしょっちゅう出る。年齢とともに減ってはきたけれど、10代から20代前半の頃はほんとうによく友達とショッピングに出かけていた。

あるとき、ふと、見たいものも買いたいものも違うのに、なぜ道中つねに一緒にいないといけないのか、と思った。
お互いの見たくないものに付き合っている時間、それぞれが好きなもの見たり買ったりできるよね?って。

それ以降、誰かと買い物に行くことがあれば、とりあえず目的地までは一緒に出かけて解散する形にしている。それぞれ好きなところに行ってまたここに集合ね、という具合に。


その形って、人と関わってくっついて離れて、ということと同じことかもしれない。


あるひとつの目的に向かって一緒に歩いていたけど、道中で一人が「わたしはそれ欲しくなかったみたい。あっちが欲しかった。」と別の方向を指差す。
もう一人はそれに付き合うもよし、そこで「わかった。じゃあわたしはこのままの方向へ向かうね」と、一旦お別れしてもよし。

もしかしたら、その後また合流するかもしれないし、しないかもしれない。
人はいつも変わり続けているから、先のことはわからない。

自分から離れてしまったことにフォーカスすれば「失った」と思うものだけど、もう少し俯瞰すると、ただ欲しいものや行きたい場所が変わっただけのこと。
自分以外に行き先を決める権利はなくて、他人の行き先をコントロールすることはできない。

自分から誰かや何かが離れて行った時、落ち込み続ける必要はないな、と最近ようやくそう思えるようになった。


その瞬間は落ち込むわけですけれども、大体一晩へべれけになれば忘れられる程度なのでノープロブレムです。
泣いたり笑ったり転んだり、人生ハッピーだ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?