Z世代の採用面接で見極めて欲しい力、心の回復力=レジリエンスとは一体何か?
It’s not my day
この言葉をご存じでしょうか?
直訳すると、
今日は私の日じゃないです。
もう少し分かり易く表現すると
今日は〇〇で失敗したけど
酒でも飲んで忘れよう。
明日は明日の風が吹くよ、きっと…
これで意味が伝わるでしょうか?
今回は採用面接で確認したい能力
『レジリエンス』
について解説したいと思います。
1.レジリエンスとは?
元々は心理学の用語で
精神的な意味での「回復力」
心の「しなやかさ」を指します。
仕事で失敗をして怒られたり
友人や恋人と喧嘩をしたりしたら
心が落ち込みますよね。
そんな時に
いつまでも落ち込んで引きずる人
と
気持ちを切り替えて前へ進む人
がいたら
間違いなく
後者がレジリエンスの高い人
ということになります。
2.ストレス耐性との違いは?
類義語として、ストレス耐性があり
人事の経験がある人なら
こちらの方が馴染みがあると思います。
これを図る手段として
昭和の頃から用いられた面接手法が
圧迫面接になります。
圧迫面接は何の意味もないという理由は
以前にも解説しているので、
良かったらこちらもご覧ください。
こちらではストレス耐性を
壁にぶつかった時に立ち直る力
と表現していますが
これこそが今回ご紹介している
『レジリエンス』
を指しています。
3.Z世代に欠けているもの
Z世代の特徴といって
貴方は何を思い浮かべますか?
良く耳するキーワードとして
◇デジタルネイティブ
◇承認欲求が強い
◇他人との共感を好む
◇働き方を自ら選びたい志向
◇社会正義への関心が高い
分かり易く言えば
仕事よりプライベート優先
お金より居心地の良さの方が大切
といった所でしょうか?
前回お話した「タイパ」も大きな特徴で
手っ取り早く結果を求める傾向
が感じられると思います。
ここで押さえておくべき要素として
デジタル機器が身近にある世代であり
何でも検索すれば大抵のことが分かる
という事です。
人の目を気にして積極的に発言しない
コミュニティから外されることを恐れる
これがSNS世代の特徴です。
つまり、失敗を恐れて挑戦しないのです。
大変な苦労をして高収入を目指すより
居心地の良い環境で、好条件な職場に居たい
上手くいけば、スキルを見つけて独立したい
といった考えが透けて見えます。
当然、失敗や挫折が少ない訳で
社会人になって壁にぶつかると
早々に離職してしまう要因にもなります。
4.採用面接では何を見極めるべきか?
ここまでお話を見て頂いた貴方なら
答えは簡単ですよね?
これまでの人生の中で
いかに恥をかいて、失敗を乗り越えたか?
それを確認すれば良いのです。
①失敗談やそれをどうやって乗り越えてきたか?
自分の言葉で語っているか確かめる
②適性検査で著しくレジリエンスが低い傾向
が現れていないか確かめる
そして、可能であれば
③インターンをして数日働いてもらって
お互いの不安やギャップを取り除く
職場環境の改善に取り組む会社なら
この3つが出来れば大丈夫です。
どちらしても1割~2割の確率で
3年以内に離職はしますので、
離職率が3年で3割を超えないか?
職場の居心地の良さを測る
一つの指標として確認してみてください。