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事業と組織の方向を合わせる 【組織づくりのヒント】
今回のヒント
事業の方向と組織の方向を合わせる
「事業と組織の足並みが揃わず、思うような成果が出せない」と感じたことはないでしょうか?いくら実行できる組織づくりをしても、事業と組織が同じ方向を向いていなければ、組織が生み出せる価値は大幅に減少してしまいます。
方向を合わせるイメージを持つ
「方向を合わせる」と言われると、なんとなく当たり前に思えるかもしれませんが、その言葉の表面的な意味だけでなく、具体的なイメージを頭に描けると、より直感的に考えやすくなります。
ここで役立つのが、数学の「ベクトル」の概念です(数学の知識は不要なのでご安心を)。事業の方向(ベクトル)と組織の方向(ベクトル)を定義して、この2つの内積を考えてみます。説明を簡単にするため、ベクトルは単位ベクトルとします。
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内積は2つの方向がどれくらい一致しているかで値が変わります。
2つの方向が同じである場合は、1
2つの方向が垂直である場合は、0
2つの方向が逆である場合は、-1
要するに、2つの方向が近いほど値は1に近づき、逆に離れるほど-1に近づきます。組織をつくる立場としては2つの方向を限りなく近づけ、1という最大値を目指す意識を持てば良いことになります。
このように具体的なイメージを持つことができれば、2つの矢印が揃っているときには「よし、いい感じだ」、ズレているときには「まずい、軌道修正しよう」と直感が働きやすくなります。
応用例: 方向を合わせる場面はさまざま
このイメージは、事業と組織だけでなく「◯◯と△△の方向を合わせる」という形で考えれば、さまざまな場面で応用できます。
事業とプロジェクト
プロダクトと組織
組織とチーム
チームと個人
...
どの組み合わせでも、頭のなかに2つの矢印を思い浮かべて方向を調整していけば良いです。
さいごに
今回は方向を合わせる重要性とそのイメージをお伝えしましたが「そもそも組織の方向はどう決めれば良いか」という部分には触れていません。
一般的な方法として、MVV(Mission, Vision, Value)、Purpose, Culture Codeなど組織の方向をつくるフレームワークは色々とあるので、興味があればぜひ調べてみてください。私がこれまでに使用した方法については、また別の機会にご紹介したいと思います。
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