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一方通行の教育から脱却!自分で考える力を育むために



⑴ はじめに

 教育は、単に知識を詰め込むだけでなく、子どもたちの未来を形作る重要なプロセスです。その中で、「刷り込み教育」と「自分で考える教育」という二つの対照的なアプローチが注目されています。

 子どもたちに関わるということは、私たち大人もこれらの考え方について考え、議論する必要もあるのではないでしょうか。幼少期の経験が、年齢を重ねた時にどう作用するのかを考えるための一助として今日は「刷り込み教育」と「自分で考える教育」について考えてみたいと思います。


⑵ 刷り込み教育

 刷り込み教育とは、ある特定の価値観や考え方、行動パターンを子どもたちに一方的に教え込む教育方法です。「こうあるべき」という固定観念を植え付け、思考の枠組みを狭めてしまう可能性があります。

 一方、自分で考える教育は、子どもたちが自ら問いを立て、答えを見つけ出し、主体的に学ぶことを促す教育方法です。多様な視点から物事を捉え、創造性を育むことを目指します。

 どちらの教育がより良いのか、という問いに対する答えは単純ではありません。刷り込み教育には、社会のルールや常識を教えるという側面もあります。しかし、過度な刷り込みは、子どもたちの個性を抑え込み、創造性を阻害する恐れがあります。

 実際に筆者が教えていた頃もそうだったように思います。まず教師が育ってきた環境や、その当時の学習指導要領に沿った考えを持っているので、子ども達にも「こうあるべきだ」という考え方は強くなるのではないかなと思います。年代が変われば、それぞれの時代で強かった教育思想が大きく関係していることや、保護者の方の捉え方によっても「こうあるべきだ」が色濃く出るご家庭もあったように思います。それが全て悪いという訳ではもちろんなく、規律を守る部分を育むことを育てながら、自分で考える機会を増やすことなのが重要ではないでしょうか。


⑶ 自分で考える教育

 自分で考える教育は、子どもたちの主体性を育み、将来どんな状況に直面しても対応できる力を養う上で非常に重要です。しかし、何もかもを自分で考えさせることは、子どもたちにとって大きな負担になる可能性もあります。現在の学習指導要領では、主体的・対話的に学ぶ必要があると定義されています。

 主体的に学ぶとは、学ぶことに興味や関心を持ち、自己のキャリア形 成の方向性と関連付けながら、見通しを持って粘り 強く取り組み、自己の学習活動を振り返って次につなげる「主体的な学び」が実現できているかを指します。

👇参考文献はこちらからご覧ください👇
文部科学省:主体的・対話的で深い学びについて
詳しくは、文部科学省:主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改革をご覧ください。

 理想的な教育は、刷り込み教育と自分で考える教育のバランスを取ることではないでしょうか。子どもたちが社会で生きていく上で必要な知識やスキルを教え込む一方で、自ら考え、判断する力を育む教育が求められます。
具体的には、以下の様な取り組みが考えられます。

多様な意見に触れる機会を与える
 
様々な価値観や考え方を持つ人々と触れ合うことで、子どもたちは自分の意見を相対化し、より深く考えることができます。

問いを立てることを促す
 
教科書の内容だけでなく、身の回りの事象に対して「なぜ?」「どうして?」と疑問を持つことを促し、探求心を育みます。

失敗を恐れない雰囲気を作る
 
失敗は学びの機会です。失敗を恐れることなく、新しいことに挑戦できるような環境を整えることが大切です。

主体的な学習を支援する
 
子どもたちが興味を持ったことを自主的に学習できるような機会を提供し、学びに対する意欲を高めます。


⑸ まとめ

 教育は、時代とともに変化していくものです。これからの社会を生きる子どもたちにとって、本当に必要な力は何かを考え、それに合った教育を実践していくことが求められています。

 刷り込み教育と自分で考える教育、どちらが良いかという議論ではなく、両方の良いところを組み合わせ、子どもたちの可能性を最大限に引き出す教育こそが、真の教育と言えるのではないでしょうか。

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