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【面接で評価されるのはどっち?】“やりたいこと”より“できること”が鍵になる理由
「面接では、『やりたいこと』を熱く語るべきか、それとも『できること』を具体的に説明すべきか?」――迷う方は多いですよね。結論から言えば、中途採用の面接では「できること」をしっかり伝えるのが鉄則。しかも、自分の性格特性や過去の実績を交えて、できることを“詳しく”話すのがポイントです。今回は、その理由を採用目線から解説していきます。
目次
面接が“ファクトチェックの場”といわれる理由
企業が求めるのは「できること」を可視化するスキル
「やりたいこと」は補足的に!面接官が聞く本当の狙い
実践編:上手に“できること”を伝えるコツ
1. 面接が“ファクトチェックの場”といわれる理由
転職面接は、志望者の経歴や実績が本当かどうかを確かめる“ファクトチェック”の場です。面接官は「この人を採用したら、何ができるのか?」を具体的にイメージしたいと考えています。
事実ベースで話す:過去の実務経験、成果、担当範囲など、具体的な内容を伝えることで信頼度が高まります。
いつ・どんなシチュエーションで、何人でやったのか:5W1Hを意識して伝えることで、面接官はあなたの仕事ぶりをよりリアルに想像しやすくなります。
2. 企業が求めるのは「できること」を可視化するスキル
企業が中途採用に求めるのは、即戦力として期待できるスキルと経験。いくら「やりたいこと」をアピールしても、「実際にできるのか?」が伴わなければ採用には至りにくいのが現実です。
採用側の視点:「やってきたことは? どんな実績を出してきた?」
候補者側の対策:「過去の成功事例や工夫点、失敗から得た学びを具体的に伝える」
あなたができることをわかりやすく示せば、「この人ならウチの職場で成果を出してくれそうだ」という安心感を与えられます。
3. 「やりたいこと」は補足的に!面接官が聞く本当の狙い
面接官が「やりたいことは何ですか?」と質問するのは、候補者の仕事観や将来のキャリアビジョンを知りたいからにすぎません。
希望と現実のギャップ:「やりたいこと」と、実際に採用後に任せたい業務との乖離が大きいと、早期退職リスクが高まる可能性があります。
バランスが大事:「過去にやってきたこと」の延長線上に「やりたいこと」があると、面接官としても納得しやすくなります。
あくまで中途採用では、「やってきたこと」の重みが最優先。そこに“将来的な希望”として「やりたいこと」を付け足すイメージで伝えるのがおすすめです。
4. 実践編:上手に“できること”を伝えるコツ
最後に、「できること」を伝える具体的なポイントをまとめました。
数字や具体例を示す
「売上を〇%向上させた」「クレーム件数を△件減らした」など、客観的に評価しやすい形で成果を表現する。
プロセスや背景を詳しく語る
誰と、どんな体制で、どんな工夫をしたのかを明確にすることで、再現性の高さを感じさせる。
自分の性格特性や得意分野を絡める
「人のサポートが得意」「交渉が好き」「数字に強い」など、自分の強みを絡めて話すと、面接官にあなたのパーソナリティが伝わりやすい。
“やりたいこと”は将来のプラスアルファとして
「やってきたこと」を中心に話しつつ、最後に「将来的にはこういった分野にも挑戦したい」とまとめると印象が良い。
いかがでしたか? 中途採用の面接では、過去の実績に基づいた「できること」をいかに伝えられるかが勝負のカギ。とはいえ、「やりたいこと」がまったく不要というわけではありません。自分が“これまでやってきたこと”と“将来やりたいこと”をうまく繋ぎ合わせて、説得力のあるアピールを心がけましょう。
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