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人事図書館が教えてくれた人生の物語

人事図書館アドベントカレンダー7日目、12/7を担当しますみつと申します。昨日の記事を担当されたTeeさんのテーマは「セレンディピティ」。 偶然をチャンスに変える力を大切にされているTeeさんらしい素敵な文章でした。

私にとっても「セレンディピティ」という言葉は特別な意味を持っています。 偶然の出会いや出来事が人生を大きく変えることがある、その瞬間を掴むための行動が大切だと信じています。今回のテーマ「人事図書館と私」も、まさにその延長線上にあります。


自己紹介

私は新卒でメーカーに入社し、人事として14年間働きました。そこで、人事の幅広い業務を経験した後、「もっと多くの企業に寄り添いたい」という想いから独立しました。独立後は自由の中にも孤独があり、不安の連続でした。 そんな中で出会ったのが「人事図書館」でした。立ち上げ準備室の一員として活動に関わり、現在も運営メンバーとして携わっています。

この場所は、私にとって学びの場であると同時に、「人生を変えるきっかけ」を与えてくれる特別な存在です。

人事図書館と私

独立後、私は大きな自由と可能性を手にしましたが、その反面、孤独や不安に押しつぶされそうな日々を過ごしていました。それまでの14年間、私は一つの企業の人事として働いてきました。採用や教育、労務管理、制度企画などの幅広い業務を通じて、人や組織と深く関わり、さまざまな課題に向き合う日々を送っていました。しかし、もっと多様な組織に貢献し、自分の力を試してみたいという想いが募り、独立を決意したのです。

ところが、いざ独立してみると、これまで当たり前だった組織の支えがない中で、自分自身の力で道を切り拓く難しさに直面しました。一つの会社でしか働いたことがなかった私にとって、異なる文化や課題を抱える企業を相手にすることは新鮮であると同時に、大きな挑戦でもありました。自由を手にした反面、すべての責任を一人で負うことの重さを痛感し、自分の存在意義や進むべき方向性に迷うこともありました。

そんな時、私の目に飛び込んできたのが「人事図書館」の立ち上げ準備室の話でした。SNSで偶然目にしたその投稿に、直感的に惹かれるものを感じ、「何かの役に立ちたい」という想いで参加を決意しました。

準備室では、館長のよっさんが掲げた「仲間と学びで未来を拓く」という旗のもと、メンバー全員が一丸となって人事図書館の実現に向けて取り組んでいました。それはまさに、「一人では成し得ないことを、仲間とともに実現する」という経験でした。私たちはお互いの意見を尊重し合い、時には議論を重ねながらも、目指すべき方向に向かって一歩ずつ進んでいきました。
当時は「旗を立てる」という行為の意味を深く意識することはありませんでしたが、結果として私自身にとっても旗を掲げる重要性を学ぶ経験になりました。 多くの人の支援や応援もあり、人事図書館は無事に立ち上がりました。

自分のこれまでの人生の中でも大きな達成感を感じつつ、準備室での活動を振り返る中で、私は「なぜこのプロジェクトがうまくいったのか?」という問いを自分に投げかけるようになりました。

その答えを探しているうちに出会ったのが、「ソース原理」でした。この理論は、人がそれぞれ自分の中心となる活動や価値観、つまり「ソース」を持っていると説いています。そして、そのソースが明確であればあるほど、他の人々がそのソースに共感し、力を合わせていくという考え方です。

人事図書館の活動を振り返ると、館長のよっさんが「ソース」として掲げた旗の存在があったからこそ、メンバーが一つの方向に向かい、力を発揮することができたのだと気づきました。さらに、この理論を通じて、私は自分自身の役割を「サブソース」として捉えるようになりました。つまり、人事図書館という場では、私は旗を掲げる主導的な役割ではなく、旗を支える側にいたのだと。

しかし、この経験は私にとって大きな転機となりました。「自分の人生のソースは自分自身である」という気づきを得たことで、自分自身が旗を立て、新たな挑戦を始める勇気が湧いてきたのです。
人事図書館での経験を通じて、旗を掲げることの重要性や、それに共感して集まる仲間の力を実感する中で、私もまた自分自身のソースに向き合う必要があると感じました。

現在、私は自分がソースとなる活動を立ち上げています。それは、これまでの人事の経験や人事図書館で得た学びを活かしながら、自ら旗を掲げ、そこに共感する仲間たちとともに進んでいくという挑戦です。この活動を通じて、私は再び「仲間とともに何かを成し遂げる喜び」と向き合っています。旗を立てることで仲間が集まり、その仲間とともに未来を切り拓いていくプロセスは、私にとって何ものにも代えがたい経験となっています。

人事図書館は、私にとって単なる学びの場ではありません。この場所が与えてくれたものは、仲間や知識だけではなく、自分自身を見つめ直すきっかけや、前に進む勇気を与えてくれる存在でした。

人事図書館を通じて得た一連の経験を振り返ると、「人生には自分を変えるきっかけがあふれている」という言葉が胸に響きます。SNSで偶然目にした人事図書館の投稿が、ここまで私の人生を変えるものになるとは思っていませんでした。振り返れば、その偶然をチャンスに変えることができたのは、自ら行動を起こし、一歩を踏み出したからこそだと思います。人事図書館に関わる中で得た学びと出会いに感謝しながら、これからも私は自分がソースとなり、新たな未来を切り拓いていきたいと思います。

そして明日もそれぞれの物語はつづく

明日のアドベントカレンダーはのびーさんが担当します。のびーさんは、人事やキャリア形成に深い知識を持ち、常に学び続ける姿勢を忘れない方です。その知識や気づきを周囲にも惜しみなく還元される方で、どのような視点で記事を書かれるのか、私自身もとても楽しみにしています。ぜひお楽しみに!